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食べるラー油はなぜヒットした?過去のヒット商品から見る販売戦略

Erika Kinoshita

2014/04/21(最終更新日:2014/04/21)


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by Sig.
 毎年、新しいヒット商品が次々と生まれています。商品がヒットするためには、消費者の多彩なニーズに応えた商品を生みださなければなりません。そして商品が売れるかどうかはその時の時代背景にも大きく影響されます。過去のヒット商品はどのように生み出されたのか、消費者は何を感じて購入に至っているのかを知ることは、これからの商品開発をする上で大きな手がかりとなります。ここではヒット商品の販売戦略を探るために、過去にヒットした理由を、消費者の“食べ方意識”の観点から述べてゆきます。

食べるラー油 味覚に訴える戦略

 2010年に「食べるラー油」が大ヒットしました。この商品は日本人の味覚に訴える戦略で大ヒットした商品です。今までの調味料と言えば、基本の5味(甘味・酸味・塩味・苦味・辛味)に訴えることだけに重点をおかれていました。

 しかし食べるラー油は、さらに第6の味覚として「旨味」を含むことに成功しました。旨味成分とは、「だし」に入るグルタミン酸・イノシン酸などの和食にはなくてはならない成分です。この旨味が食べるラー油にはふんだんに含まれたことで、大ヒット商品になったといえるでしょう。それに加えて噛んだ時のカリカリとした食感や香ばしい食欲をそそる香り、色鮮やかな赤い色は、新しい発想でどれをとっても消費者の心をつかみ大成功しました。

プレミアムロールケーキ スイーツの概念の変革

 昔はおいしいケーキと言えば、ケーキ屋にしか売っておらず、しかも値段が高かったので、頻繁に食べられるものではありませんでした。ところが今は、コンビニエンスストアのスイーツコーナーにおいしそうなデザートがたくさん陳列され、しかも値段が安いことに驚きます。

 それに加えカット不要な個装販売になっているので、包丁やまな板を使わなくて済み、手軽に味わうことができます。これはコンビニが、甘い物好きの女性客をターゲットにしようとした戦略から生まれた商品です。包装の仕方も変わっていて普通であれば、立てて陳列するロールケーキを、わざと倒して包装することで、過剰なパッケージ包装などを必要とせずに、充分消費者の注目を集めることに成功しました。

 さらにネーミングも、「スプーンで食べるロールケーキ」というキャッチフレーズがプレミア感を作り人気に拍車をかけました。

半熟系スイーツ 固定観念の打破

 昔はドーナツやバウムクーヘン、チーズケーキなど本来「どっしり」系の定番スイーツが流行りましたが、数年前から「とろり半熟系」といったやわらか系スイーツが人気を呼ぶようになりました。例えば、半熟カステラや半熟オムレツ風ケーキ、クリーミーバウムロールなど中には、いまだに売れている定番スイーツもあります。

 これは、今までのイメージを打ち破る、新しい食感から驚きや楽しみを感じて欲しいという開発メーカーからの戦略から生まれた商品です。値段が安いだけではなく、味も食感も申し分ないスイーツが今のヒット商品には求められています。


 上記のように商品を改めて見てみると、ヒット商品のなかに目新しいものは1つもないことに気づきましたか。これからのヒット商品は、長年愛されてきた身近な商品から生まれる可能性も充分にあると言えます。過去の商品を研究し、これからのヒット商品を開発するための戦略を立てましょう。

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