世の中には、数えきれない程の色々な商品があります。同じジャンルの商品が、様々な種類で色々な企業から販売されています。もちろん、それぞれの企業は競合している他社製品よりも売れると思って世に送り出すのでしょうが、ふたを開けてみると思い通りにならない事がしばしば。反対に、思い通りにならない事の方が多いのではないでしょうか。
多くの競合商品がある中で、ヒット商品となるものには一体どんな工夫がなされているのでしょうか。
ヒット商品は価値を売っている
商品を、商品自体の目的だけで売る事は少ないでしょう。それは一体どういう事かを例えで考えてみましょう。
例に掃除機を挙げて考えてみましょう。掃除機は、掃除をする事が目的ですから、この目的を達成するだけならあんなに色々な種類は必要ないでしょう。敢えていうなら、ゴミを吸い込む力の差によって商品が分けられるだけになるかもしれませんが、そこに付随している「価値」があるので種類が増えるのです。例えばアパートなどでも夜中に掃除機がかけられる様に音が静かな掃除機、出来るだけ掃除機から出る排気を綺麗にしているクリーンな掃除機、動きがなめらかで自然とヘッドが滑って行く様に軽い力で扱いやすい掃除機、壁掛けで収納にスペースを取らない掃除機などです。
これらの商品は目的以外の価値に対しての購買動機を誘っているので、ヒット商品というのはそこに目をつけて他の商品とは差別化できている商品だと言えます。
差別化にマーケティング結果を上手に反映させる
マーケティングは、ユーザーがどの様な物を欲しがっているのかを把握する事が一番の目的と言えます。自社の製品の何が悪いのか、問題点を明らかにするにはマーケティング調査が一番です。この結果を上手に反映させる工夫をする事で、他の商品と差別化が図れるのです。
今は「安い」という事が売れる時代です。高級店が並ぶイメージが定着している銀座という街に、安い事を前面に打ち出しているお店が出た事は画期的な事でした。実はここには安いという事で差別化を図る事以外にも、もう一つ工夫があるかと思われます。
今までの常識は常識ではない
企画を作る時にまずはアイデアを考えたりしますが、その時でも今まででは当たり前とされていた事に対して疑問をぶつけていく様な考え方をします。同じ様に、ヒット商品にみられる工夫は今までの常識を覆すような事からも生まれる場合があります。
また、多少価格が高くてもこだわりを貫き通している商品がヒット商品となる場合があります。これは、ものすごく沢山売れるというヒット商品ではなく、いつの時でもある程度の顧客数が確保出来るというヒットです。実は、浮き沈みの少ないこのタイプが一番安定していると言えます。
ヒット商品を生み出す工夫をいくつか考えました。以上を参考にして、自分の会社ではどんな工夫が出来るのか考えてみてください。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう