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【ヒットの定義とは?】何をもって「ヒット商品」と呼ぶのか

Shingo Hirono

2018/06/26(最終更新日:2018/06/26)


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【ヒットの定義とは?】何をもって「ヒット商品」と呼ぶのか 1番目の画像

 ヒット商品と呼ばれる商品は毎年数個から十数個程度出現し、ヒット商品番付なるものがつくられるほど世間の関心を集める。

 また、ヒット商品と一口に言っても、ヒットの仕方にはさまざまな種類がある。ある層には爆発的人気を得ているが、世間には広く知られていないヒット商品も存在する。

 ヒット商品とはどのような商品のことを指すのだろうか。今回は、ヒットの定義を紹介したい。

ヒット商品の定義①売上高が高い商品

数字で示せてわかりやすいヒットの定義「売上」

 たくさん売れた、あるいは大きな利益を生み出した商品のことは、ヒット商品と呼べるだろう。

 企業の開発した製品が過去の商品や他社のライバル製品よりも圧倒的に売上で上回れば、その商品はヒット商品といえる。

 企業は商品を販売し、利益を獲得することで存続しているため、ヒットの定義を「売上が高いこと」とするのは多くの人に納得のいく定義である。

 どんなに優れたデザインや機能の製品を開発したとしても、まったく売上が無ければヒット商品とは呼べないだろう。

ヒットの定義②顧客満足度が高い商品

【ヒットの定義とは?】何をもって「ヒット商品」と呼ぶのか 2番目の画像

顧客第一な企業のヒットの定義「顧客満足度」

 企業は販売した商品を通じて顧客に満足してもらうことを使命としている。

 購入した顧客の喜びが大きく、満足度が大きい商品であれば、売上額が大きくなくてもヒット商品と呼べるだろう。

 たとえば、限定販売の商品や一日限定○○組のレストランなどは、購入したいと考える顧客が増加しても希望者全員が商品を購入することができない。販売数が限定された商品の売上は一定の水準で頭打ちになってしまう。

 それでも顧客からの人気が絶えず、皆がこぞって購入したいと考えるような満足度の高い商品であれば、行列のできる人気商品として大衆に認知される。このような顧客満足度の高い商品は、ヒット商品と呼べる。

 また、顧客満足度の高い商品は、顧客への訴求度の高い商品となり、市場における競争力も高くなる。

 供給数に限りがあるため、必ずしも売上が多いという結果は観測されないが、顧客の消費意欲を刺激するような魅力ある商品は、ヒット商品の定義に合致した商品であるといえる。

ヒット商品の定義③話題性のある商品

ブランド力やSNSが重要になるヒットの定義「話題性」

 知名度が高い商品は、ヒット商品になりえる。

 とくに、一時期ブームや流行を巻き起こした商品は、ヒット商品であるという定義がしやすいだろう。流行やブームとは人々の商品に対する認知度や話題性でもある。

 ブームとなった商品を購入したり使用した経験が無い人でも商品名を知っているようであれば、それはその商品がターゲット以外にも広まり、商品の知名度が高いことの証拠だ。

 もし、歴史に名を残すほど大流行を巻き起こした商品であれば、社会的な影響が大きいため、大ヒット商品と呼べるだろう。


 商品がどの状態であればヒットといえるか、ヒットの定義を考えるということは、企業が商品をすることのゴールは何かを考える作業でもある。

 企業が商品販売を通じて何を獲得し、何をしたいのかを明確にすることでヒットの定義をすることが可能になる。

 成功の形はさまざまだ。企業が目指す方向性に合致し、企業の目的を達成するような定義ができればヒット商品が生まれることだろう。


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