職場が楽しいものになるか否かは、人間関係が大きくかかわります。特に上司になってすぐの人は、部下とどのようにコミュニケーションをとればいいか悩んでいるのではないでしょうか。ここでは上司が起こしがちなコミュニケーションのミスから、部下とどのように関わっていけばいいかを考えます。
ありがちな部下とのコミュニケーションミス
1.上司が部下を叱り付けるばかりで、相手の努力・成果は評価しない。
しかりさえすれば、部下が伸びると勘違いしている上司はかなりいます。しかし、人間は褒められることで、仕事への意識が変わり、積極的に取り組む人がほとんどです。
子供が成長をする段階と同じように考えてみればわかると思いますが、親に叱られてばかりで育った子供というのは、大人になってから自分に自信が持てない、自分で様々なことが判断できない大人になってしまうことが多いのです。自分の価値観という物差しのみで相手を判断せず、部下の立場に立ち、成果が上がっているか努力しているかを見ることが大切です。
2.相手の言い分を聞く耳を持たない
仕事をしていれば、ミスや失敗は必ず起きます。この時に、失敗をした部下、あるいは同僚の話を全く聞かずに、相手を責め、追い詰めてしまうことなどもよくある失敗例のひとつです。しかし、このようなことは相手を追い詰めるだけで、ミスや失敗が起きてしまった原因もわからないままになってしまいます。
その結果、ミスをした人は落ち込むばかりで、会社として改善策としてはどうしたら予防できるかなどを考えられなくなってしまいます。これでは、同じミスを繰り返すことを防げません。こういった状態を回避するためにも、一度冷静になって、原因をお互いに分析することが大切なのです。
部下の目線で考えることで円滑なコミュニケーションができる
どちらの例でも、コミュニケーションの失敗の原因は相手の立場になって考えられないということです。もちろん上司であるあなたにも思うところははいろいろあるでしょう。しかし、それは部下にはなかなかわからないものです。しかし、上司であるあなたは一度は部下として働いた経験があるでしょう。それなら、上司であるあなたが部下の目線になって話してみてください。そうすればコミュニケーションの齟齬を格段に減らすことができます。
会社では上下関係が重視されますが、コミュニケーションをとる時には、この上下関係はあまり重要ではありません。本当の意味での上下関係は、きちんと上司と部下がコミュニケーションが取れた上で、部下が上司を信頼し、尊敬をした時点から始まります。上司だから威厳を持たないといけない、と考える前にまず部下の目線に立った支持ができているか考えてみてください。
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