みなさんは、ロジカルシンキングをする時に「MECE」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。実はロジカルシンキングにおいて、MECEは代表的なフレームワークの一つなのです。
MECEは、ロジカルシンキングで考える時に非常に重要な役割を果たします。コンサルティング会社に勤務する人ならば特に基本的な知識の一つであるMECEについて、基本的な部分をご紹介していきます。
MECEとは何なのか
まず、MECEとは何のことなのでしょうか。MECEとは「Mutually Exclusive Collectively Exhaustive」の略称になります。MECEはロジックツリーと並行して使用されることが多く、全体集合ではなく部分集合で、なおかつクリティカルなロジックにするためにMECEという思考プロセスが必要になるのです。
ロジックツリーとはその企業を分析する際に使用されることが多く、その補助的役割でMECEは使用されるケースがあり、コンサルティングで分類をする際の代表的思考法の一つであると言えます。
ロジックツリーとは何なのか
それでは次に、MECEを使用する際によく使われるロジックツリーについて見ていきましょう。ロジックツリーとは、ロジカルシンキングをする際に物事を細分化し、木のような構造で物事を考えることを指します。つまり、企業などの分析において適切な方法で分析をするために必要な思考法であると言えます。売上が低下した原因を考える時に、営業の質や商品力の低下、市場環境の変化など木のように分析した内容を書いていくことがロジックツリーと言います。
MECEの考えの基本は、漏れなく・重複することなくということになります。つまり、分解して考える時に漏れがあればダメですし、重複してしまってはただのムダであるということになります。これは、コンサルティングにおいてミスを防ぐという機能的側面もあるのです。
例えば、飲食店の売上を伸ばすことが目的で合った場合、まず始めに売上を伸ばす方法を考えていくのですが、ここの思考プロセスにおいてMECEを使用します。漏れがあればいけませんし、重複していれば無駄になります。3つのアドバイスをするとして、漏れや重複があれば適切なアドバイスであるとは言えません。
重複と漏れについて
ソリューションが重複するということは、単純に時間と労力の無駄になります。また、ロジックツリーの基本的考えとして一つの考えが間違っていないという前提に立っているので、重複しているということはどこかに間違いがあるという可能性があるのです。
また、漏れがあると見落としがあるということなので、そのような状態ではコンサルタントとして適切なアドバイスなど出来ません。その企業の収益性のある事業を分類する時に漏れがあれば正確な分類はできませんし、ダブリがあればその分析は間違っているというケースもあります。そのため、MECEを用いて論理的に物事を考え判断していく事が非常に重要なのです。
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