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どうやって心を掴むのか?女性向け「ヒット商品」に共通する3つの特徴

Shingo Hirono

2014/04/19(最終更新日:2014/04/19)


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by aka Jens Rost
 ヒット商品には必ず共通した要素があるものですが、特に女性向けにヒットした商品についてはその傾向が顕著に表れます。女性向けヒット商品に共通した点を調べることで成功要因が明らかになり、新たなヒット商品の開発に役立てることが可能です。今回は、女性向けヒット商品の共通点について解説します。

1. デザイン

 女性はおしゃれに敏感です。日常使用するようなちょっとした小物であっても、デザインがいい商品があればそちらを購入します。デザインを意識して開発された商品は、オシャレや美意識に敏感な女性たちに受け入れられるだけでなく、女性が潜在的に持っているデザイン思考を刺激して購買行動につなげ、ヒット商品へと駆け上がっていくのです。

 見た目で他の人と違うものを持ちたい、と考えるのは女性に共通した心理です。カスタマイズでデザインを変更できたり、豊富なカラーを用意している商品は差別化を望む女性心理を巧みに刺激し、ヒットへとつなげます。デザインが悪いのに女性にヒットする商品というのはほとんどありません。その反対にデザインが要因で女性にヒットした商品例はたくさんあります。

 デザインにこだわって開発された初代iMacは、それまでのパソコンにはなかった女性に受けるデザインを導入して大ヒットを記録した商品です。当時は他のパソコンは知らないけどiMacなら知っている、という女性は珍しい存在ではなく、デザイン導入して女性に大ヒットした商品の代表的存在となっています。

2. お得感

 女性はお得な商品が大好きです。ショッピングは女性の本能なのでは、と思うほど女性の買い物好きは知られていますが、女性は見る目が厳しく、価格に見合った価値が無いと判断したものには安い値段であっても決して支出しない傾向が見られます。その反面、価格以上の価値がある製品には積極的に支出するので、お得感のある製品はヒット商品になる可能性が高まるでしょう。

 お得感でヒットしたのが、付録つき女性誌です。女性誌が付録を付け出したのはそれほど昔のことではありませんが、雑誌本体の価格だけで価値のある付録がついてくる、というお得感から販売初日に売り切れ店が続出するほどの大ヒット商品になりました。後追いで同じ戦略をとる雑誌が続出したために、今ではそれほどの大ヒットは出ていませんが、お得感をうまく利用してヒット商品を開発した一例です。

3. 潜在的欲求

 従来の企業では、女性向け商品であっても開発担当の多くは男性社員、というのが当たり前でした。しかし、これでは女性が本当の望む商品を開発するのは不可能です。女性の気持ちを取り入れるためには、女性が何を不満に思っているのかを知る必要があり、潜在的欲求を正しくすくい上げることができて初めて女性が望んでいた商品が開発されました。

 針のいらないホッチキス、力を入れなくても瓶のふたが開くグッズ、自由にデコレーションできるスマホカバー等、女性が潜在的に抱えていた商品を開発することでヒット商品になったものは数えきれません。


 女性は商品をチェックする目がシビア、とよく言われます。女性に受け入れられる商品を開発するのは苦労しますが、一度認められれば継続して購入してくれるのも女性の特徴です。現代では、ヒット商品を開発するためには女性顧客の存在が重要な意味を持っています。女性向けヒット商品の共通点を知り、今後の商品開発に役立ててください。

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