組織活動を通じてヒット商品の開発を目指す場合、最も重要になるのが組織編制でしょう。必要な役割を満たすだけのスタッフがいなければ、組織が最高の結果を上げることができず、ヒット商品を開発することは不可能です。最高のスタッフを役割に応じて用意することが、ヒット商品開発には不可欠の要素となっています。今回は、ヒット商品を生み出すための組織編成に関するポイントについて解説します。
1. 企画立案
ヒット商品を生み出すために必要なのが、企画を立案する部門です。企画が無ければ商品開発は始まらず、ヒット商品も生み出せません。企画部門に求められる役割は、顧客の潜在的な欲求のリサーチと、顧客の想像を超えるアイデアです。顧客の潜在的な欲求にこたえる商品開発に成功すれば、商品の売り上げは伸びますし、顧客の想像を超えるアイデアを商品開発に取り入れれば、他に類を見ない斬新な新商品が出来上がるでしょう。
企画立案を担当する部門には、豊富な経験を持つベテランと従来の発想にとらわれない、新人をバランスよく配置することが求められます。ベテランが顧客の欲求にこたえる提案を行い、新人はベテランが思いつかないような斬新なアイデアを、発想するのが理想的な仕事のスタイルです。
2. 技術開発
企画部門がどんなにすばらしい企画を提案したとしても、それを現実化できなければ商品開発は不可能と言えるでしょう。アイデアを形にするための役割が、技術開発部門です。技術開発部門は提案された企画が実現可能かどうかを検討し、新技術の導入や仕様変更などの検討を通じて企画を実際の製品の形に落とし込むのが仕事です。
技術開発は確かな仕事ができなければ務まらない役割です。技術開発力が低ければ企業はアイデアを形にすることができませんし、ヒット商品を開発することも不可能です。場合によっては、技術力の優れた外部企業と連携することで、ヒット商品の開発に成功するケースもあります。
3. 営業販売
完成した商品を実際に販売する部門です。営業販売部門は広告やキャンペーン等のマーケティングや、個別の企業への売り込みを通じて新商品の販売網を広げ、売り上げのアップを目指します。
どんなに優れた性能を持った新商品であっても、顧客の知名度が低ければヒットさせることは不可能です。店舗のどのあたりに陳列されるのかによっても大きく売り上げは変わってくるため、営業販売部門の地道な努力は新商品のヒットのためには欠かせません。
営業販売部門は、新商品販売の最終段階を担当する重要な役割です。現代の商品販売戦略では、営業販売部門が担当するマーケティングが売り上げを大きく左右します。ヒット商品の陰にマーケティング有り、とも言われます。新商品を生かすも殺すも営業販売次第と言えるでしょう。
組織編成はこの三つの部門に大別されます。このほかに総指揮を執る部門もありますが、この三部門のうちのどこかが主導して新商品開発が行われるケースが多いようです。
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