ロジカルシンキングは様々な場面で活用できる思考術ですが、特に有効なのが人を説得する場面です。論理力は人の心を動かし、強い説得力を生み出します。論理力を構成するためのスキルであるロジカルシンキングを用いることで、強い説得力で人を説得することができるでしょう。今回は、ロジカルシンキングを用いて相手を説得させるための方法を紹介します。
1. メリットを提示する
人を説得しようとするときに有効な方法が、説得を受け入れることで獲得することができるメリットを提示することです。メリットがあれば受け入れの決断がしやすくなり、より心を動かすことが可能になります。
メリットとは、単に金銭的な利益だけを指すものではありません。名誉や立場のほか、不利な状況に追い込まれた相手に対して、ここで説得を受け入れたほうが賢い選択だ、と提示することもメリットの提示にあたります。何らかのメリットが無ければ、人の心はなかなか動かないもの。金銭的なもの以外にもさまざまなメリットを考慮することで、強い説得力を持って説得にあたれるでしょう。
2. 正当性を主張する
こちらの言い分が正しいということをロジカルシンキングを用いて論理的に提示すれば、相手は自分の主張に自信が持てなくなり、こちらの説得を受け入れるようになります。
正当性の主張というと、まず最初に浮かぶのが法律です。法律的な正しさを主張することで、相手は自分の主張が違法なのではないかという疑問が浮かび、主張の根拠が揺らぎ始めます。相手が弱気になればなるほど説得は簡単でしょう。
正当性の根拠は法律以外のルールや常識、社会的正義などでも構いません。主張に正統性があることを論理的に示すことで、相手の心が動いて説得を受け入れる体制が整うのです。
3. 裏付けを示す
ロジカルシンキングが最も得意とするのが、主張を裏付けることで説得力を持たせる方法です。自分の主張に対し客観的なデータや事実を提示して裏付けることができれば、その主張は単なる一個人の考えではないことを証明できます。
客観的なデータや事実は、主張が荒唐無稽なものではないことの証拠になり、根拠のあるものだということを証明します。強い裏付けを持った主張は、説得力を持った主張になるでしょう。
ロジカルシンキングを活用すれば、主張に論理的要素を加えることが可能になり、強い説得力を与えることができます。論理は何物にも勝る武器であり、説得力を生み出す源です。ロジカルシンキングをフル活用して、説得に大いに役立ててください。
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