上司に評価される人たちは、仕事に対して「先読み」という意識を持ちながら取り組んでいます。先読みを意識することで仕事をより高いレベルでこなすことが可能になり、言われたことだけをしている同僚とは評価に大きな差が生まれるでしょう。
では、先読みを仕事に取り入れるには、どのような取り組みを行えばよいのでしょうか。今回は、上司に評価されるために知っておきたい仕事を先読みするコツを紹介します。
1. 仕事の目的を意識する
仕事が何の目的で行われるものなのか、それを常に意識しておくのが先読みのコツです。言われた仕事を言われたとおりに処理するのはとても大切ですが、それだけでは質の高い仕事とはいえず、上司に評価されることもありません。
仕事が何の目的で行われるものなのかを意識することで、求められている以上の成果を提供できるようになり、上司からの高い評価へと繋がっていくのです。「草履を管理する」という仕事に先読みを導入すると「草履をただ管理するだけでなく、履くときのことまで考えて仕事をする」という取り組みが可能になります。更に先に進めると「草履を履いた時に冷たくないように懐で温めておく」という質の高い仕事ができるようになるでしょう。
先読みを取り入れることで仕事の目的を意識して取り組むことが可能になり、単なる作業としてではない次の段階まで見据えた質の高い仕事が実現します。
2. 仕事の影響を意識する
この仕事を完成させることでどのような影響が出るのか、そのことを意識することが先読みに繋がります。仕事を完成させることで新たな仕事が必要になることもありますし、喜ぶ人や不快に思う人が出てくるかもしれません。仕事の影響を考えることでどのような結果や未来が待ち受けているのかを予測することができるようになり、環境の変化に備えておくことが可能になります。
仕事の影響を考えずに仕事をこなしていると、後になってから様々な事後処理に忙殺されることになってしまうでしょう。常に仕事の影響を意識し、二手先、三手先を先読みしておくことが上司の評価につながります。
3. トラブルに備える
仕事にトラブルはつきもの。トラブルが起こらないように万全の態勢を整えておくためには、仕事を先読みする能力が必要になります。トラブルを先読みするコツは、想定とは逆の事態が起こった時のことをイメージすることです。客入れがあるイベントであれば、想定した人数以外の客数だった時のことをイメージしましょう。
客が多かったときに予想されるトラブルは、混雑による将棋倒しや体調不良を訴える客の対応などがありますが、少なかったときのことも考えておかないと先読みとは言えません。イベントを盛り上げるために仕込み客を手配する必要があるかもしれませんし、客席の一部を封鎖して空席が目立たないように配慮する必要も出てきます。トラブルの対応は先読み力が問われる仕事です。常識にとらわれず、あらゆる事態を想定しておくことがコツになります。
先読みはコツさえつかんでしまえば難しい作業ではありません。目の前の仕事をこなすだけでなく、仕事の周りにある環境や影響を意識しておくことが、先読みに繋がるのです。先読みを仕事で実践できれば、上司に評価されるような質の高い仕事ぶりを見せることが可能になります。
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