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マーケティング活動をする上で知っておきたい「市場調査」7つの手順

Shingo Hirono

2014/04/18(最終更新日:2014/04/18)


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by Guwashi999
 マーケティング活動を行う際、不可欠と言えるのが市場調査です。自社のポジションや消費者の動向、競合との関係などを知るには、市場調査は大切な意味を持ちます。ここでは、市場調査をどのような手順で進めたらよいかを順を追って挙げてみたいと思います。

1. 調査内容を明確にする

 まず市場調査を行う上での最初の手順は、「調査内容の明確化」です。調査目的や調査対象、調査項目など可視化していきます。ここで内容が漠然としている、あるいは曖昧だと以下の手順に影響を与え、すべてのプロセスが空回りし、かつ最終的な意思決定に誤りが生じる可能性もありますので、できる限り明確にしておきましょう。

2. 本当に調査が必要かどうかを検討する

 調査内容が確定したら、次にその調査が本当に必要なものかどうかを検討します。市場調査には時間と費用を必要とするため、二次データの検討や、規模によっては担当者レベルで行えないかどうかを確認し、必要なデータが市場調査を行うことでしか得られないものであることを、慎重に判断します。

3. 調査方法を決める

 市場調査を行う必然性がはっきりしたら、次の手順は調査方法の決定です。調査方法には様々なものがあります。既存顧客対象であれば、営業やコールセンター、自社のHPなどが活用できます。

 顧客層ではないある一定のターゲットを対象としているのであれば、その内容に合わせて自社もしくは外部に委託して電話や店舗でのアンケート調査、郵送調査などを選択します。近年ではインターネットによる調査が一般的ですが、最もコストや時間のかからない効率的な方法を選択しましょう。

4. 調査日程を決める

 調査方法を決めたら、調査結果をいつまでに入手するかの日程を決めます。調査は、サンプル数や調査項目によっては、長くかかる場合もあります。その場合を考えてデッドラインを決め、かつそのデッドラインを越えても予定通りの調査数が得られない場合の対処についても検討しておくべきでしょう。

5. 調査を実行する

 次の手順は、実行です。ここでは、その進捗度合い、あるいは途中結果を見て、その調査内容や方法が正しいことを確認しつつ実行します。 

 例えば、自社製品の顧客満足度を調査しているときに、他社製品に関する回答が多いことが判明した場合などは、調査方法に何らかの問題がある可能性があります。その場合は、調査の中止も検討しつつ、より精度の高い調査結果になるように実行前の各手順に戻り、その原因を究明し、対策を立てる必要があるでしょう。

6. 調査結果を分析する

 調査が終了したら、それを分析します。分析結果は、可能な限りグラフや一覧などの形にしてまとめ、その後の意思決定がしやすいように加工する必要があるでしょう。もちろん、この際には、「正確なデータ」を「正確に加工する」ことが最も重要です。

7. 意思決定を行う

 分析結果が出たら、最後にその結果を踏まえて意思決定を行います。最初に調査内容が明確化されている場合、意思決定は行いやすくなっているはず。迅速に意思決定し、調査から期間を置いたためにタイミングを逃すといったことがないようにします。


 このように、市場調査のプロセスは長いものとなります。やはり最初が肝心です。最初に調査内容を詳細にしてから、手順を踏んで調査に着手しましょう。

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