「Vine」は、ツイッターの動画共有サービスで、6秒という短い動画を共有できるというものです。動画は簡単な操作でスマホを使って撮影することができ、撮影後、アップロードされると無限でループ再生されるというのが特徴。
6秒という短さと無限ループという仕組みから、いわゆる「オチ」がつけやすいため、日本でも特に若い世代を中心に、いろいろな動画が生まれています。ここではVineをマーケティングに積極的に取り入れている企業の事例を紹介します。
1. 森永製菓
森永製菓では、「Vineでおかしな6秒動画」として無限ループの特性を利用した動画を多数撮影し、掲載しています。これらの動画は、更新されると森永製菓のFacebookなどでも紹介され、話題を呼んでいます。オチの楽しい動画を多く投稿することで、消費者がネタにしやすく、また動画には自社商品を使うなど、森永製菓のマーケティングの巧みさが伺える内容と言えるでしょう。
2. 大塚製薬
大塚製薬では、ポカリスエットの「Vine」専用サイト「Make a THIRSTY Scene」を立ち上げ、その中で「渇きと潤いのシーン」として、「Vine」で撮影された動画をアップロードしています。それぞれの動画は、模型を使った「ホッとする」ものとなっており、渇きを白で、潤いを青で表現するなど、ポカリスエットを十分に意識させる作りになっています。
また、メイキング動画も見られるようにするなど、各所に工夫が見られます。さらに面白いのは、ページ全体もループ設計となっており、ページ最下部まで行くと最上部に飛ぶという構造になっていることです。
また、大塚製薬ではさらに「知ったつもりにならないでリアルに体験した方がいい日本の100。略して「知リ100」」というサイトを開設し、Facebookのページも同じ名前で開設して、「Vine」の動画を募っています。こちらでは日本各地で行われている「れんこんを掘る」「海苔を作る」「ワカサギを釣る」などの動画が寄せられており、それらの動画はテレビCMでも使用され、話題を呼びました。
3. カルピス
カルピスでは、「カルピスフルーツパーラー厳選マンゴープロモーションビデオコンテスト」として、商品をより多くの人に知ってもらうためのPRビデオを募集しました。このとき条件としたのが、「Vine」でビデオを作成するということです。商品のPRを消費者に行ってもらったマーケティングのよい例と言えるでしょう。
「Vine」はまだ日本では発展途上と言えますが、確実に人気は高まっています。これからのマーケティングは「テキスト」ではなく「動画」がトレンドとなっていくのではないでしょうか。
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