企画書には一定の様式が存在します。様式を守って企画書を作成することで、誰が読んでも企画全体を正しくつかむことができるようになります。様式を意識して企画書を作成すれば、内容を正しく整理して充実した企画書が出来上がるでしょう。
様式を守って企画書を作成するのは難しい作業ではありません。一度正しい様式を覚えてしまえば、明日からは企画書の作成が驚くほどスムーズになるでしょう。今回は、一般的な企画書の様式について解説します。
導入部
企画書の先頭には導入部を設けます。導入部とは表紙・目次・概要説明にあたる部分であり、企画書を読むうえで知っておきたい情報や企画全体の概要を読む人に端的に伝える役割を担います。
導入部を作成する時に一番意識しなければいけないのは、大まかな内容を掴んでもらうこと。詳しい内容については企画書を読んで理解してもらえばいいのですから、導入部にはあまり内容を盛り込まず、一目見るだけで企画概要が理解できるように工夫してください。
目次は、企画書の流れを示すための部分です。目次がしっかりしていれば企画全体の流れを一目で理解できるようになり、後で企画書を読み返す時にも必要な部分を探し出すことができるようになります。
コンセプトや目的を明確に提示しておけば、企画が何を目指しているものなのかがすぐに理解できるようになるでしょう。シンプルにまとめているほど簡単に伝わるので、全体を一言で示せるようなコンセプトを考えてください。
本文
本文は企画書の中心となる部分です。企画がどのようなものであるか、企画をどのように実行するのか、企画によって何が得られるのか等、企画書を読む人が知りたいと考えている部分をもれなく記載してください。本文全体の流れは、「現状分析→企画の内容→企画の意義→企画の目的・目標→実現方法→必要な予算・資材→全体のスケジュール」という構成で記述していくと流れに沿って理解しながら読み進めていくことが可能になります。
それぞれの項目ごとに見出しをつけ、何について記述している部分なのかをわかりやすく説明しながら作成していきましょう。本文の出来によって、企画書の価値は決まります。本文がごちゃごちゃと分かりずらい構成になっている企画書は、読んでも企画内容が理解できず、賛同者を得られません。読みやすい構成を意識して作成していけば、様式通りの正しい企画書が出来上がります。
資料
企画書本体を補足する仕様を別紙として添付します。統計データや顧客調査の結果などは、元データを資料として添付しておかないと信用性を確保できません。本文には必要なデータのみを抜粋して記載するにしても、もとになるデータを必ず提示してください。その他にもサンプルとして使用した資料などがあれば、別紙として添えておくとより理解が深まります。
上記の様式は一つの例ではありますが、基本的には企画書はこの様式で構成されています。一見複雑に見える企画書でも、様式を守って企画書に落とし込めば誰が読んでも理解しやすい企画書が出来上がるでしょう。様式を守るのは難しいことではありません。早いうちに様式を身につけて、わかりやすい企画書が作成できるようにしてください。
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