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しっかりとした「予算計画」を立てるために意識しておきたい3つのポイント

Shingo Hirono

2014/04/18(最終更新日:2014/04/18)


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by nubobo
 全体の計画を考えるときに、最も重要になるのが予算計画です。予算計画が無ければ企画を実現することはできません。予算は企画の推進するための土台であり、予算計画坐ずさんなものであれば計画は破綻してしまいます。

 予算計画ではどのような点に気をつければよいのでしょうか。今回は、予算計画を立てるときに意識しておきたいポイントについて解説します。

1. 全体を考える

 目につくところからどんどん予算を配分して計画を立ててしまうと、後回しになるところが予算不足に陥ってしまいます。予算計画を立てるときは全体を捉え、バランスを考慮することが重要です。予算は全ての項目に対して平等に配分すればいいというものではありません。バランスとは同じ水準で配分することではなく、重要な部分とそうでない部分にメリハリをつけることです。

 平坦な予算配分では、各部門が最高の能力を発揮することは不可能です。目的や能力を考慮しながら、どこに重点的に配分しどこを削るのかを考えなければなりません。必要なところに必要な予算を配分するのは、大変に難しい作業です。現場はいつでも予算を要求してきますし、予算が多すぎて余ってしまうというのはあまり発生しない事態です。多すぎず少なすぎない予算配分を実現するためには、予算計画の対象となる部門に対する理解と知識が求められます。

2. 予算の性質を考える

 予算の中にはサイクルで動くものがあります。飲食店であれば食材の購入費がそれに該当します。一日の食材購入費が10万円必要だとしても、一ヶ月分の予算として300万円用意する必要はありません。10万円で仕入れた食材を調理して販売すれば10万円以上の売り上げが発生することになります。コンスタントに売り上げが確保できるのであれば、食材購入費として最初に計画しておくべき予算は10万円だけでいい、ということになるでしょう。

 その他にも最初に多額が必要になる予算や、維持費や管理費が定期的に必要になる予算もあります。予算の性質を考えて計画を立てないと、計画が破綻してしまうでしょう。

3. 効果を考える

 予算を無駄遣いすることは許されません。予算計画を立てるときは、その予算を使うだけの効果が見込めるかどうかを意識する必要があるでしょう。多額の予算を投入してもほとんど効果の変わらない分野もありますし、少しでも予算を減らすと効果が激減してしまう項目も存在します。そこに予算を配分するとどのような効果が表れるのか、どの程度の予算でどのくらいの効果が期待できるのか、ということを意識して予算計画を立ててください。


 予算計画は組織活動の中で最も重要といっていい仕事です。丁寧な仕事と細かいチェックが、理想的な予算計画には欠かせません。焦って計画を立ててしまうと、良い予算計画は実現しません。じっくりと時間をかけて、誰もが納得できるような予算計画を立てて下さい。

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