企画書が通るか通らないかは、それを読んだ相手が内容にどれだけ興味を持てるかで決まります。内容自体が充実している企画書でも、その書き方が良くないと、場合によっては相手が途中で読むのをやめてしまうこともあるでしょう。反対に、内容自体はそれほどのグレードでなくても、書き方次第で「面白い!」と思わせることは十分可能です。読んだ人が「面白い」と感じ、興味を持ってもらえるような企画書を作るにはどうしたらいいのか。ここでは、3つのポイントを紹介します。
1. 「つかみ」が重要~キャッチーなタイトルやサブタイトル
どんなに優れた企画書でも、最後まで読んでもらえなければ意味がありません。相手の気持ちを掴むには、最初が肝心。もし、タイトルやサブタイトルを目にした段階で「これは面白い」と相手が感じたとすれば、まず間違いなくその後の内容について、熟読してくれるはずです。タイトル自体をキャッチーにすることは難しいかもしれません。その場合はサブタイトルをつけて、それを思い切りキャッチーなものにすると良いでしょう。
続く提案内容の要約やコンセプト説明も、すこし大げさなぐらいの表現で、「こんなにすばらしい企画なんですよ」というアピールをするといいでしょう。提案理由も同様。熱意を力強く表現し、「テンションの高さ」を相手に印象づけます。企画書は型どおりの文章で、固いイメージに仕上げることが多いでしょう。そこをあえて「人間臭く」表現するのです。目を引くことができ、「面白い」と思わせるためのテクニックです。
2. 期待効果を膨らませる
企画書の冒頭部で相手の心をキャッチしたら、もう1つの山を後半部にしかけておきましょう。ポイントになるのが「期待効果」の項目です。ここでは企画が実現されたときに期待される効果について説明するわけですが、おすすめしたいのは、その効果を膨らませること。といっても、大風呂敷を広げるということではありません。そうではなくて、メインの期待効果以外に、考えられる限りの、派生的効果、副次的効果を記すのです。
企画のテーマとは離れたところでも、意外な効果が想定されるということがあるでしょう。相手が「よくそんなことを思いついたな」というような内容の派生効果を書くことができれば大成功です。
3. 文章にリズムを持たせる
もう1つ、これは小さな工夫ですが、文章にリズムを持たせると、読みやすく面白い企画書になります。たとえば「~です」「~と思われます」「~が期待されます」というような文章ばかりが続くと、読んでいてつまらなく感じるもの。
そのため適宜、「~でしょう」「~ではないでしょうか」「~にちがいありません」「~とは何か?」といった語尾を挟むようにします。そうすると、文章全体がリズミカルな印象になります。時おり、体言止めを用いるのも効果的なテクニックでしょう。
キャッチーな文章で最初に「つかみ」、後半に読んでいて楽しくなるような「山」をしかける。そして、文章はリズミカルに。これが「面白い企画書」を作成するためのポイントと言えるでしょう。
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