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マーケティング戦略の策定における「現状把握」の方法と必要性

Shingo Hirono

2014/04/16(最終更新日:2014/04/16)


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by Wajahat Mahmood
 マーケティングを行う上で、現状把握をなくして、成果は得られません。なぜなら、マーケティングは、現状分析、市場分析や競合分析なども含めて行うのが出発点とも言えるからです。では、どんな観点でその現状分析、現状把握を行うことがマーケティングとして必要なのでしょうか。ここでは、現状把握の際に見逃してはいけないポイントを中心に解説していきます。

1. 4Pの観点から現状把握

 マーケティングの4Pとは、Product、Price、Place、Promotionの4つの頭文字をつけたものになり、その名の通り日本語に直訳すれば、それぞれ製品、価格、流通、広告プロモーションであり、それらの戦略を意味する言葉として使われます。マーケティングの実行段階において有効で、現状把握をする上でも効果を発揮してくれるでしょう。

 競合の価格は自社のそれと比較して、安いのか高いのか、あるいは顧客からみて高いのか安いのか、3C分析とも組み合わせてみることで、設定価格としての適正値が考えられます。価格だけでなく、製品のブランド力はあるのかないのか、流通経路や手段に無駄はないか、認知度はどのくらいなのかなどを検討しましょう。

2. 問題解決の為の課題抽出

 製品やサービスを世に送り出す際に、100%のものを提供できることは稀です。何をもって100%かという定義もありますが、100%ともなれば、その後は現状維持のみとなってしまいます。サービスを提供した後に、何らかの課題点を見つけ出し、そこを改善していくことで一層魅力的な製品づくりやサービス構築に繋がっていくのです。

 つまり現状把握はマーケティングの出発点であると同時に、その後も常に注視していくべき永遠のテーマとも言えるのです。前述した通り、マーケティングの4Pという考え方も現状把握をする上でのフレームですが、他にもSWOT分析という手法もあります。

 SWOT分析は、自社や製品の強み・弱みと、市場の機会・脅威の英語スペルでそれぞれの頭文字をとったものです。これは内部環境と外部環境の動向を整理するマーケティングのフレームワークで、将来の自社の方向性を検討する際に使われることが多いですが、現状を把握する為のツールとしても活用できます。

 様々なマーケティング手法が存在しますが、大事なことは、様々な観点からリスクの洗い出しを漏れなく行うことと、様々な(プラスともいえる)機会を洗い出すこと。そして自分自身(自社製品)を誰よりも知ることにつきるでしょう。


 マーケティングと言うと、すぐに売り出し方やプロモーション方法を考える人がいますが、それらすべてのベースとなるのが現状分析・現状把握と言って過言ではないでしょう。

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