企画書には盛り込むべき項目とその構成がほぼ決まっています。「ほぼ」というのは、企画の種類や内容によって項目や構成が変化するからです。内容に則した、適切なスタイルで企画書を作詞するのが一番ですが、それはある程度の経験をしてから考えたほうがいいでしょう。「企画書を作るのは初めて」や「前にも作成したことがあるけど、構成がいまいちよく分からない」という人のために、基本的な構成について説明しましょう。
基本構成
構成を大まかに紹介すると「企画のタイトル」「テーマや企画内容の要約」「企画の内容」「結語」ということになります。この中で企画書のメインになるのが、3番目の「企画の内容」であることは言うまでもないでしょう。前の2つはいわば導入部であり、最後の1つは結びというわけです。
企画書のメイン、内容に関する項目
さて、メインとなる企画の内容に関する項目ですが、これは企画の種類によって変化します。ここでは、どんな種類にも共通する、基本的な考え方を紹介しておきましょう。特に初心者の方は「漏れ」があってはいけません。そこでおすすめしたいのが「5W2H」のフレームに当てはめる方法です。
5W2Hとはつまり、「What(何を)」「 Why(何故)」「Who (誰が、誰を)」「Where(どこで)」「When(いつ)」「 How(どのように)」「Hou much(いくらで=予算)」の7項目です。
自分が考えている企画の内容について、この7項目に当てはめながら整理すると、それで企画書の「形」が出来上がります。種類によっては7項目すべてに当てはまらないことも当然ありますから、7項目を埋めようと考える必要はありません。あくまでも「漏れ」をなくすためのチェックフレームと考えてください。
各項目の補足
各項目について、少し補足しておきます。最初の「何を」はつまり企画のテーマや基本的コンセプトです。大切なのが次の「何故」。ここでは、企画を立てた理由と目的を説明します。理由説明のためには、それを具体的に裏づけるデータが必要になることもあるでしょう。市場調査の分析結果などがそれ当たります。数値化できない場合でも、正確な現状分析をし、「だから、この企画が有用である」ということをアピールするのです。さらに、企画を実施したときに得られるであろう期待効果も盛り込む必要があります。
「誰」は企画のターゲット、「どこで」は対象とする市場、「いつ」は、たとえば「夏のキャンペーン」というような期間の設定と、具体的な実施スケジュールです。あとの2項目については補足の必要はないでしょう。
なお、さらにもう1つ「How long(どれくらいの長さで)」を加えて8項目にする考え方もありますが、ここでは、「When」にそれを含ませて説明しました。要するに「企画の時間に関する項目」と考えればいいでしょう。
以上の構成はあくまでも基本形です。最初にも話したとおり、慣れてきたらよりフレキシブルに、企画の種類や内容にもっともふさわしい形式を考えることをおすすめします。
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