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現状分析を行う際に役立つマーケティング手法

Kazuhiko Tanabe

2014/04/16(最終更新日:2014/04/16)


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by photosteve101
 マーケティング戦略を行う上で、まず初めに必要なこととして、現状分析があります。現状分析は、業界や競合の動向を含めた市場分析、そして、自社の強み弱みの抽出などがあります。これらは社内のキーマンを全員集め、時間をかけて議論すれば、明確になるものではありません。マーケティングの手法、フレームワークを知ることが必須なのです。では、現状分析を行う際に役立つマーケティング手法を紹介していこうと思います。

3Cを使って自社を知る

 3Cとは、Company、Customer、Competitorの頭文字三つをとったもので、それぞれ自社、顧客、競合を指します。まずは、顧客が求めている真のニーズについて検討しましょう。検討するのはあくまで顧客が欲していることは何かという点を忘れないようにしてください。どのような視点や基準で競合と比較して、自社を求めているか、選んでいるかを考えます。

 次に、それに対して自社はどのような強みを持って顧客に価値提供できるかを考えます。そして、自社と競合を比較して、どのような点で差別化するのかを考えるのです。差別化する上では、当然自社の強みとなるものをどのように活かしていけるのかが重要になります。3Cは現状分析を行うマーケティング手法の中でも基本的なフレームワークと言えます。また3Cは一度考えて終わりではなく、常に頭におきながら、その中身を追求して戦略を立てていくことが理想的です。

SWOT分析

 Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字をとったSWOT分析というものがあります。こちらも、3C同様、マーケティングの現状分析を行う上で有効且つ外せない重要な手法と言えます。SWOT分析を行う目的としては、(PEST分析とも言われる)政治、経済、社会、技術的な要素といった外部環境と、自社のリソースである、人・物・金などの内部環境を照らし合わせ、分析しながら進むべき戦略を構築していくことです。

 SWOT分析はマーケティング手法として、効果的なものではありますが、一つ注意しなければならないのは、顧客観点で洗い出さなければいけないという点です。というのも、強みと弱みというのは、表裏一体とも言え、ある顧客から見れば強みでも、別の顧客からみれば、それは弱みである可能性があるからです。あくまで、自社がターゲットとしている、価値を提供している顧客観点での洗い出しが大事で、その軸を無視した分析は効果を得ないことを知っておきましょう。


 現状分析を行う際に役立つマーケティング手法として、3CとSWOT分析を紹介してきました。こうした手法というのは知って一度試して終わり、というものではなく、常に実践して、繰り返し思考することこそが重要であることも忘れないようにしましょう。

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