ロジカルシンキングを身に付けることによって、他人を論理的に説得できるようになって色々と物事を円滑に進めていきたいという人は多いでしょう。しかし、ロジカルシンキングも万能ではなく、場合によっては物事がうまくいかないこともあるのです。では、それはどういった時に起こるでしょうか。今回は「ロジカルシンキング」を身につけることで生じやすくなるデメリットについて書いていきたいと思います。
現実や理論とかけ離れてしまうことがある
ロジカルシンキングのデメリットとしては、現実的な部分と理論の部分がかけ離れてしまうという現象が起きてしまうことです。論理的には正しいものであっても、現実的には論理的に考えられることだけでなく偶発的な物事や状況の変化ということが起こることによって、論理だてたこととは違ったことが現実として起きてしまうことが考えられます。
論理を用いて考えることで他人を説得しやすいといったことはあるのですが、ロジカルシンキングに偏ってしまうと現実に対応できないという状況が起こってしまうのです。
新しい物事を作るには向いていない部分がある
ロジカルシンキングのデメリットとして次にあげられるのは、新しい物事を作り出すのには向いていないという面があることです。ロジカルシンキングでは、既存の状況から他人を説得しようとすることから、どうしても手法が単純化、一定化されてしまうので、どうしても多様性が少なくなってしまいます。
確かに経営プロセスや、コスト削減などといった分野については物事を論理立てて説明していった方が多くの人間には共感を得やすいという面はあるのですが、新しい物事やイノベーションについては未知の領域であることが多く、その分野には論理的な前提や理論が構築されていません。したがって、新しい物事をやっていこうとする場合には、ロジカルシンキングではどうしても説明できない点があるということを意識しておきましょう。
ロジカルシンキングは確かに有効な場合が多いですが万能というわけではないので、物事の状況に応じて使い分けられるようにすることをおすすめします。
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