企画を提案する時に重要になるのが企画書です。企画内容が優れたものであっても、企画書が読みづらい物であったり何を伝えたいのかわからない企画書だった場合は、せっかくの企画に対して賛同者が現れず実現することが不可能になってしまいます。
不慣れなうちはどうやって企画書を作成すればいいのか分からないもの。そんな時は参考になる資料を探し出して、どのような形式で作成すればいいのかを学びましょう。今回は、企画書の書き方の例として参考にすべきものを紹介します。
1. 決算説明資料
上場企業であれば、自社の決算について説明する資料を外部に公開しています。この決算説明資料というのは、年度内の業績に関する解説と今後の事業戦略で構成された、一種の企画書であるといえるでしょう。
決算説明資料は企業全体を代表する企画書であり、株主や投資家の理解を得るための重要な資料です。作成にも時間と労力をかけ、優れた社員が担当して作成されています。その出来栄えは企画書の参考例として申し分のない物であり、マネしたいテクニックがたくさん盛り込まれています。
また決算説明資料は外部に向けて作成された資料のため、わかりやすさや内容の容易さに重点を置いて作成されています。誰が見ても一目で理解できる、というのは優れた企画書に求められる第一条件でもあります。決算説明資料はたいてい無料で公開しているので、いろいろな企業の決算説明資料を見て、どのようなテクニックや構成が採用されているかを参考にして下さい。
2. 白書
官公庁が発行している各種白書は、統計データの分析資料としては一級のものです。内容は専門的ですが読みやすく、専門知識が無くても理解できるように書かれています。データや数値を用いて企画書を書く場合、白書を参考例にすると企画書のレベルが上がるでしょう。
数値を重視した企画書は、往々にしてわかりにくい数値が羅列されただけのものになりがちですが、白書のように数値の意味するものと因果関係を正しく解説した企画書を作成すれば、キチンとした裏付けのある、説得力を持った企画書が出来上がります。
3. 成功した企画書
企画書の参考資料には、他の企画書が最適です。成功した企画の企画書をもとにすれば、良い所をそっくりそのまま頂いて企画書を作成することができます。構成やテクニックを真似するのは、盗作やコピーとは違い問題のない行為です。インターネットを利用すれば公開されている企画書はいろいろあり、中には誰でも知っているようなビッグプロジェクトの企画書が一般公開されていることもあります。
成功した企画書ほど、意外なほどシンプルで簡単にまとめられています。他人の企画書を参考にしながら独自の書き方に進化させば、誰にでもわかりやすく伝えられる企画書が完成するでしょう。
企画は中身が重要とはいっても、中身に興味を持ってもらえなければ話は始まりません。まずは他人に興味を持ってもらう企画書をかけるようになるためにも、素晴らしい資料を参考に勉強してください。
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