企画書の出来を左右するポイントは「構成」です。構成の優れた企画書は、読めばすぐに内容を理解することができるようになり、高い説得力を持って周囲の同意を得ることが可能になります。構成に失敗した企画書は、せっかくの企画内容をうまく伝えることができず、読む人を困惑させてしまうでしょう。
では、企画書の構成はどのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。今回は、企画書の書き方として知っておきたい「構成」のポイントについて解説します。
1. 企画の核は最初に記載する
企画書で最も重要になる企画の核は、必ず一番最初に記載してください。企画書の最初に重要なポイントを持ってくることで、何を目的に作成された企画書なのかを一目で理解できるようになり、読む人の興味を引く構成で企画書を進めることができます。
もし企画の核を最初に記載しておかないと、何を言いたいのかがなかなか伝わらず、肝心の部分にたどり着く前に読む人が興味を失ってしまい、企画書を読むのを放棄してしまいます。
大切なことほど出し惜しみせず、一番最初に伝えることが興味を引く企画書の書き方です。相手の興味を掴まなければ、企画を理解してもらうことはできません。まずは相手の興味を引くことを一番に考えて構成してください。
2. 企画の意義を解説する
企画がどのような意義を持ち、どのような目的で実行されるのかを記載することが、企画への賛同を集める原動力になります。どのような企画であっても、やるだけの意義が無ければ実行されることはありません。意義の形は色々ですが、実行することでどのような結果が得られるのかを示すことができれば、企画に対する理解も深まり賛同者も現れてくるでしょう。
企画の意義とは、企業活動であれば売上や経常利益も含まれます。企画を実行することで関わった人にどんなメリットがあるのかを示すことが、企画の実現可能性を高めることに繋がっていくのです。
3. プロセスを提示する
企画をどのようなプロセスで現実化するのか、それを提示できなければ企画は単なる理想に終わってしまうでしょう。必要になる資金、場所、人材、期日、ターゲット等、実現のためにはどんな要素が必要なのかという情報を記載し、どのような手順で工程を進めていくのかというプロセスを提示することで、企画が単なる理想ではなく実現可能性を備えたものであることを証明できます。
プロセスを提示することで企画全体の流れを正しく掴めるようになり、予想される利益や必要な作業のめどをつけることが可能になります。参加を予定している人が自分の役割を知る事ができるという点でも、プロセスの提示は重要な役割を担うのです。
企画書とは、読む人に企画を理解してもらうためのものであり、現実的な影響力を考えて構成しなければなりません。自分の理想ばかり語っていては、単なる自己満足の企画書が出来上がってしまいます。読む人がどんな気持ちになるのかを考え、心を動かすような書き方を目指して下さい。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう