企画書にもいろいろな種類があります。一般的には新しい企画やキャンペーン案などの提案が多いですが、中には業務改善に関する企画書の作成を求められる場合もあるでしょう。職場の業務改善は重要な仕事ですが、初めての場合はどのような所から手をつけていいのか分からないという人も多いと思います。
業務改善の企画書を作成する場合、どのような点に注意して作成すればよいのでしょうか。今回は、職場の業務改善に関する企画書を作成する際に注意すべきことを紹介します。
1. 現状を分析する
職場の業務改善を実行するためには、まず最初に現状を分析する必要があります。職場の現状を分析し、どのようなところに問題点が潜んでいるのかを洗い出すことで、改善すべき点を見つけることができるでしょう。
現状分析のためには、業務のの現状を知るための手がかりとなる情報の収集が必要不可欠。従業員の聞き取り調査やアンケートで現場の意見を集めたり、業務日誌や報告書を読んでトラブルの事例や作業効率を調べたりする方法が一般的な情報収集方法です。その他にも業務シミュレーションや演習、場合によっては覆面調査員によるシークレットリサーチなども有効でしょう。そして調査で集めた情報を分析し、どのようなところが業務の妨げになっているのかを見つけ出してください。
2. 課題を設定する
現状を分析し業務の妨げになっている点を見つけ出せたら、問題点をどのようにクリアするのかを考えなくてはいけません。業務上の問題点を課題として設定することで、クリアすべき目標を定めることができます。
「連絡ミスが多い」という業務上の問題点が発覚した場合、課題となるのは「確実に連絡をする」ということ。課題を設定することで、問題点を目標に変化させ、業務改善の目標にすることができるでしょう。
3. 解決方法を提示する
課題を設定しただけでは業務改善とは言えません。課題は業務改善を達成するための条件であり、どのように実現するのかという具体的手段を提示しなくては、業務改善の企画書としては不十分です。課題をどのようにクリアするのかという解決方法を、具体的な形で提案してください。
「確実に連絡をする」という課題の解決方法としては「留守電は使わず直接相手に伝える」「連絡したことが記録として残るメールで連絡する」「連絡したことが第三者にもわかるように全員が見える場所にあるホワイトボードで連絡をする」などの案が具体的な解決方法に相当します。企画書をたたき台とするのであれば、会議にかけて参加者から解決策を提案してもらう方法もあるでしょう。
業務改善の基本的な流れは「現状分析→課題設定→具体案」という流れです。この流れに沿って内容を整理すれば、理解しやすく周囲の賛同を得やすい企画書を書き上げることが可能です。業務提案の芽は、職場の意外なところに潜んでいます。小さなポイントを見逃さず、職場全体をもう一度見つめ直していくと、より良い内容の企画書が完成するでしょう。
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