部下を細かく管理しようとする上司のもとで仕事をしていると、どうしても「うっとうしい」「めんどくさい」と感じてしまいがちです。時には閉塞感を抱くこともあるでしょう。しかしそうした感情は仕事をする上で大きなマイナスになり、決して自分のためになりません。そういうタイプの上司と上手に付き合い、むしろその細かい管理を仕事に生かすのが「デキる」ビジネスパーソンと言っていいでしょう。ここでは意識の持ち方について、2つのポイントを紹介します。
1. 上手に管理される
上司と部下という関係の中で、細かく管理しようとする上司に反発したり、それを無視してマイペースの仕事することは得策ではありません。無視したとしても、心の中では常に上司の管理のことを考えているわけですから、それだけでも仕事に支障をきたしてしまうのです。
取るべき対応策はただ一つ。表面上だけでもその上司と円満な関係を作り、「上手に管理される」ということです。細かい管理というのは、考えてみると大変ありがたいことです。例えば、プロ野球には監督のほかに担当コーチがいます。ピッチャーならピッチングコーチの管理下で、細かい指導、アドバイスを受けながら仕事をするわけです。それと同じだと考えましょう。つまり、「一番身近で自分を見ていて、アドバイスしてくれる存在」と認識するのです。
「管理されてる」のではなく「管理してもらっている」という考え方です。細かく管理してもらっていれば、仕事の手を抜くことができませんし、間違った方向に進むことがないわけです。こんなありがたいことはないでしょう。ですから、自らすすんで「上手に管理される」、これがおすすめのマインドの持ち方です。
2. 管理を上手に利用する
次に意識すべきなのが、上司の細かい管理を、自分の仕事に生かすことです。仕事には悩みや迷いがつきもの。「この仕事はどのように進めていけばいいか」と考えたり、「この方法が果たしてベストなのか、ほかによりすぐれた方法はないのか」と迷ったり、「取引先との関係を修復するにはどうしたらいいか」と悩んだときに、上司の管理を利用するのです。
部下を細かく管理しようとする上司は、それだけ部下のことを細かく見ています。そして、その部下から頼られることを好む傾向があります。その心理を利用するのです。そうした上司は密な報告を求めるでしょう。それに受動的に応えるだけでなく、能動的に相談をもちかけるのです。
小さな悩みや迷いでも、遠慮なくどんどん相談しましょう。上司は喜んで応じてくれるはず。本来、自分ひとりで考えて判断しなければいけない問題でも、上司が積極的に力をかして解決してくれるのです。そんなありがたい上司を、自分の仕事に利用しない手はないでしょう。「放任主義」の上司ではこうはいきません。
放任主義の上司より管理主義の上司の方が、実は付き合いやすく、仕事を勧める上でプラスに働くことが多いのです。上記のような意識を持って「上手に付き合う」、これが結論と言えるでしょう。
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