仕事を「マンネリ」と感じること自体は悪いことではありません。仕事のノウハウが完全に習得できて、ルーティンワークとして苦もなくこなすことができている、だからこそマンネリと感じているのです。
ただ、仕事そのものが「マンネリ化」してしまうのは、好ましいことではありません。慣れきってしまうと、緊張感の欠如からミスをしがちですし、なにより自己成長できません。いわば「ぬるま湯」に浸かっているようなもの。ではどうしたら、仕事のマンネリ化を防止することができるのでしょうか。
ポジティブ思考
「ポジティブ思考」というと、「プラス思考で、ものごとを前向きに捉える」という意味で使うことが多いでしょう。しかし、ここで言うポジティブ思考はそうではなく、ロジカルシンキングの思考法です。
簡単に言うと「今より良いやり方はないか」を考えること。1つの仕事をするときに、今までやってきた方法を見直して、「より優れた方法」や「より効率的な手順」などを考えてみるのです。例えば、スピードアップを考えてみましょう。今まで2時間かかっていた仕事を1時間45分で仕上げるにはどうしたらいいか。「急いで作業する」というのでは、ミスを増やすだけです。
より具体的に、段取りの仕方を見直してみるとか、仕事の手順を変えてみる、上手に休憩を取りながら作業するなど、様々な観点から仕事の見直しをして、スピードアップにつなげるのです。
「仕事の精度をアップする」というポジティブ思考をして、「精度をより高める方法」を考えるのも有効。つまり常に仕事を成長させることを意図しながら仕事をするのです。こうした思考をしている限り「マンネリ化」はないでしょう。これが、マンネリ化防止のための思考法です。
自己採点表(チェックリスト)
もう1つの防止策は、自己採点表を作ること。営業など成果が目に見える形で現れる職種は、それが仕事のモチベーションを高めるために役立ってくれるでしょう。しかし、そうではない仕事の場合、成果はなかなか実感できません。マンネリ化はそうしたところからも起こるのです。
そこで、自分で採点表を作ってみてはいかがでしょうか。仕事のチェックリストというと、ミスを防止するためなどに作られるでしょう。それを成果に応用するのです。スピード、精度、成果物の量、あるいは上司の評価などの項目に分けて、1日の仕事が終わった段階でチェックし、評価するのです。仕事の成果を可視化することによって、モチベーションが高まるので、マンネリ化を防止できるはずです。
ただ「工夫しよう」と思っても、なかなかアイデアが浮かばないでしょう。だからこそマンネリを感じてしまうわけです。そのため「スピード」や「精度」のようなテーマを設定し、それを改善するための具体的な方法を考える。これを習慣にすると、マンネリ化を防止できるだけではなく、楽しく日常業務に取り組めるはずです。
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