ロジカルシンキングは、相手を説得したいときに非常に役立つ技術です。ロジカルシンキングを用いて主張を組み立てることで主張に説得力を与え、聞く人の心を動かすような論理を展開することが可能になります。今回は、説得力を高めるために知っておきたいロジカルシンキングの原則について解説します。
1. 最初に結論を言う
最初に結論から話し始めることで主張したいことが明確になり、相手が正しく本質を理解しやすく、わかりやすい話し方で話せるようになります。結論とは主張のテーマであり、説得で目指すことになる最終的なゴールでもあるのです。最初に結論を述べることで相手がに集中して話耳を傾けるようになり、説得の効果もアップするでしょう。
もし結論を後回しにする構成を採用した場合、いつまで経っても何を言いたいのかがわからず、相手をイラつかせてしまいます。結論を最初に持ってくることで相手が警戒心を持ってしまうこともありますが、その後の論理展開さえ間違えなければ、説得することは十分に可能なので、あまり気にする必要はないでしょう。
2. 目的や理由を述べる
なぜそのような結論を希望するのか、という主張の目的や理由を述べることで、主張の持つ意義や意味を訴えることが可能になります。主張の意義とは結論によって生じるメリットのことであり、どのようなメリットが得られるのかを訴えることが説得力に繋がっていくのです。目的は自分、相手、社会の3つを取り上げると、より説得力が生まれるでしょう。
自分と相手の双方にメリットがあれば相手もその気になりますし、社会的に価値のある活動であれば、実行することで正義感や満足感を得ることが可能になります。人は自分のみに利益が生じる活動に対しては、意外と積極的にならないもの。説得する相手の利益は当然ですが、関係する全員に利益が生じることを訴えれば、相手の心を動かす強い説得力が生まれるはずです。
3. 根拠を示す
どんなに大きなメリットがある活動でも、具体的な根拠を示すことができなければ相手の賛同は得られません。根拠とは論理の裏付けであり、実現可能性を証明する証拠でもあるのです。本当にそれが事実なのか、主張通りに実現できるのか、正しさを証明できるのか等、主張の根拠を示すことができれば、話の正当性を証明することができます。
根拠を示さなければ、どんなに論理的な話であっても最終的な納得を引き出すことは不可能。相手の信じたいという気持ちを後押しするような、説得力のある根拠を示せるように準備しておきましょう。
ロジカルシンキングを使用すれば話の筋道を整理して話すことが出来るので、複雑な話でも相手が理解できるようになります。説得力とは理解のしやすさであり、納得させるだけの力のことです。結論から話すことで理解がしやすくなり、目的や理由、根拠をを示すことで相手の納得を引き出すことができるでしょう。
説得は大変な作業ですが、ロジカルシンキングを用いることで、相手の態度を変えることも可能です。説得する相手をよく分析し、効果的にロジカルシンキングを活用してください。
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