HOMEビジネス ロジカルシンキングを学ぶ上で押さえておきたい3つの「フレームワーク」

ロジカルシンキングを学ぶ上で押さえておきたい3つの「フレームワーク」

Shingo Hirono

2014/04/14(最終更新日:2014/04/14)


このエントリーをはてなブックマークに追加

ロジカルシンキングを学ぶ上で押さえておきたい3つの「フレームワーク」 1番目の画像
by ulisse albiati
 ロジカルシンキングは仕事を勧めていく上で必須となる思考法です。自分自身の頭の中を整理するとともに、他者に対して説得力のある説明をするためには、どうしてもロジカルシンキングを身につけなければなりません。取引、企画、会議、プレゼンなど、あらゆるビジネスシーンで有用なのが、「フレームワーク思考」です。これからロジカルシンキングを学ぼうと考えている人のために、代表的なフレームワーク思考を3つほど紹介します。

1. プランニングや報告のための「5W3H」

 「5W1H」はみなさん御存知でしょう。「何を(What)、誰が(Who)、いつ(When)、どこで(Where)、なぜ(Why)、どうやって(How)」の6項目を考えながら提案したり報告したりすると、必要十分な情報を相手に伝えられるというテクニックです。

 実はこれも立派なフレームワーク思考。この6項目がつまり「枠(フレーム)」で、情報をその枠に当てはめることによって、漏れのない思考ができるわけです。プランニングや報告をする際に有用なフレームと言っていいでしょう。なお、「How much」と「How many」を加えた「3H」、全8項目にしたほうが、実際のビジネスには使いやすい枠になります。

2. プロジェクト実施などのプロセス

 次に、プロジェクト計画などを実施するときに、よく使われるフレームワークを紹介します。「計画立案→計画の実行→計画の検証(チェック)→計画の改善→計画立案」です。ここで大切なのは「チェック」と「改善」。計画を実行に移したらそれでOKというわけにはいきません。常に現状を検証し、よりよいものに仕上げるための改善を行い、マイナーチェンジしながら、計画をグレードアップしていく必要があります。そのために、このフレームワーク思考がとても役に立つのです。これは個人的な仕事の進め方においても使えるフレームワークと言えるでしょう。

3. 業務の優先順位/部下への対処法

 実際に日常業務を遂行する上で、もっとも使う頻度が高いのが、業務の優先順位を決めるためのフレームワークでしょう。これは座標軸の「枠」を用います。縦軸に「業務の重要度」、横軸に「緊急度」をとります。そのフレームの中に、自分の担当する個々の仕事をあてはめていくのです。そして4分割します。すると、「重要かつ緊急の仕事」「重要だが緊急ではない仕事」「重要ではないが緊急の仕事」「重要でもなく緊急でもない仕事」の4つに分かれるでしょう。このように分類してみると、どんな順番で仕事を進めればいいか、一目瞭然なはず。

 同じようにして、部下の指導方法をフレームワークで考える方法もあります。縦軸に部下の「能力」、横軸に「意欲」を取り、4分割。例えば「能力も意欲もある」と判断した場合は、仕事を委任すればそれで済みますし、「意欲はあるが能力がない」場合は、仕事のノウハウを教える必要があるわけです。


 以上3例は、あくまでも「フレームワーク入門編」として紹介しました。ロジカルシンキングを身につけて、それぞれのビジネスシーンに最もふさわしいフレーム思考をすることをおすすめします。

hatenaはてブ


この記事の関連キーワード