飲食店におけるブランドとは永久的に発展していく基盤を作るということにつながります。ブランドは一流レストランや老舗の料亭のためにだけあるものではなく、一般の居酒屋やレストランなどのどのような店にも、ブランドイメージは必要かつ大切なのです。
競争の激しい飲食店の中にあって、顧客にどのように受け止められたいのかというブランドアイデンティティをはっきりさせ、飲食店の効果的な広告宣伝を立案し活動を実施していくことが大事です。
トレンドに影響されないブランド力のある店
トレンドというのは、「〇〇ブーム」といった矢継ぎ早に仕掛けられる流行を先取って、激化する飲食店の生き残り競争の中に浸かり日々戦いを挑んでいくような厳しいものです。トレンドを追いかけるということは、飲食店の安定した成長や発展、安定した経営基盤を築くという観点からはずれているように思われます。
お客様は食事の時にどの飲食店に行こうかと選ぶとき、理屈よりも感覚で選んでいることが多いのです。何となくこの店の雰囲気が気に入ったので入ってみようかという、店の雰囲気で選んでいることが多いです。お客様の店に対しての印象と経営者側のお客様にどう見られているのかというブランドイメージを一致させる、このことをブランド・マネジメントといいます。
ブームに乗るのも戦略のひとつではありますが、定番の安定した魅力を強く押し出すことが、飲食店のブランドイメージの永続的な強みになります。
実際の飲食店のブランディングの主な立案
まず、ブランド力を強くするには、店の企業理念が大事です。社会に対してどのような価値を提供していくか、理念や事業のビジョンをはっきりさせ一貫性をもたせます。
次に、お客様のニーズや店の個性を活かしたサービス、競合店の近況を把握分析してブランド戦略を具体的に立案していきます。そして、顧客のターゲットを若い女性客とかビジネスマンというようにアバウトに大まかに定めず、顧客の実生活の中での職業や趣味やステータスという価値観をもっている方に、リピーターとしてどのようなシーンで利用してもらうかということを明確にします。顧客のリピーターを増やすということに対して、ブランドイメージはとても重要になってきます。
ブランドアイデンティティの立案と設定
ブランドアイデンティティの設定には、実際にお客様にどうイメージされたいのかということを具体的に詳しく書き出して、いくつもの項目に言葉をまとめてみます。
お客様というのは、店で食事をする前に7割方はその店の味や接客態度やムードを予測していると言われています。そのために店のプロモーションはブランドアイデンティティを正しくお伝えし、ご来店前のお客様に店のブランドイメージを疑似体験してもらうことが大切です。疑似体験してもらうことが大切です。
そして、ご来店したときにブランドを感じていただくために、ご来店からお見送りまでの接客やメニュー表や料理のクオリティや店内空間という、お客様とのコンタクトに一貫性のあるブランドを感じていただけるシナリオを立案します。
ブランドとは、日本古来からの老舗の「のれん」を守ってきた観念のようなものです。たとえ小規模の店舗だとしても、老舗として成功をおさめ長きにわたり顧客に愛され続けている店も多くあります。日々の仕事の中でブランドを育てれば、商圏内に見事に浸透させ成功をすることができるのです。
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