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ロジカルシンキングのベースとなる「地頭力の鍛え方」2つの方法

Shingo Hirono

2014/04/13(最終更新日:2014/04/13)


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by familymwr
 「地頭力」という言葉が注目され、すでに数年経ちます。ロジカルシンキングによって、どれだけ未知の問題を解決できるか、知的好奇心に基く論理的思考がどれだけできるかが問われる能力、それが「地頭力」と言っていいでしょう。仕事をする上でロジカルシンキングが必要なことは多くの人が分かっていることだと思います。それでは、どうやったら地頭力が鍛えられ、ロジカルシンキングができるようになるのでしょうか。鍛え方を2つ紹介します。

地頭力とは?

 鍛え方を話す前に、簡単に「地頭力」について説明しておきましょう。一言で言うと「知識やスキル、経験からではなく、純粋な思考によってのみ問題を解決し、対処する力」です。

 ベースにあるのは、知的好奇心。その好奇心によって論理的思考力や直観力が生まれます。具体的思考法としては「対象を抽象化し、単純に考える」「フレームワーク思考で全体から考える」「結論から考え仮設を導き出す(仮説思考)」「先入観を捨て、対象を疑って考える」。これらの思考を操る力が「地頭力」です。「思考のフィールドを自ら広げることができる能力」と言い換えてもいいでしょう。

地頭力の鍛え方(1)

 では地頭力を鍛えるにはどうしたらいいか。答えは「とにかく考える習慣を身につけること」。地頭力のベースになっているのは、「知的好奇心」であり、そこから生じるのがロジカルシンキングなのですから、とにかく何でも論理的に考える習慣をつけるしか、鍛え方はないのです。具体的な方法を紹介します。

 それは自分で問題を作り、その問題について考える方法です。「地頭力の鍛え方」としてよく例示されるのが、「正解のない問題」。たとえば「日本人が1年間で食べる牛丼の総数は何杯か」とか「日本人が1日で打つメールの総本数は何本か」という類の問題です。

 「牛丼」の問題の場合、牛丼チェーン店の売り上げや、レトルトの牛丼の販売数などを合計すれば、およその答えは出るでしょう。しかし、家庭で作る牛丼までは、正確な数を計ることは不可能ですし、日本人が国外で食べる牛丼まで数えなければなりません。

 そうした「正解のない問題」を自分で考え、ロジカルシンキングでなんとか「正解に近い答え」を考えてみましょう。答えを導き出すまでの過程が大事です。その過程を可能な限りロジカルにすることで、地頭力は鍛えられます。

地頭力の鍛え方(2)

 もう1つの鍛え方は、小学校高学年から中学校あたりまでの算数・数学の問題集を解いてみる方法。地頭力は知識やスキルに頼らない思考力であることは、先ほど説明しました。ですから、算数や数学の問題を解く際に、公式はいっさい使わないようにします。小学校の「文章題」を、たとえば「連立方程式」の知識を使えば簡単に解けてしまうでしょうが、それでは地頭力のトレーニングになりません。

 ゼロから考えて問題を解くことが大切なのです。これは誰でも手軽にできるトレーニング方法でしょう。


 以上、地頭力の鍛え方を紹介してきました。ビジネスシーンでは必須の能力とも言える「ロジカルシンキング」。そのロジカルシンキングができるようになるためにも、ここで紹介したことを実践しつつ、ベースとなる「地頭力」を鍛えてみてはいかがでしょうか。

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