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「企画提案書」の目次の作り方【一般的な項目と流れ・小見出しの意味】

Shingo Hirono

2014/04/13(最終更新日:2014/04/13)


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 企画の提案書でもっとも大切なのは「わかりやすさ」です。その提案書を読んだだけで、取引先や上司がその内容をおおよそ把握できるようなものにしなければなりません。それを口頭で補足説明して、さらに理解を深めるというのが、あるべき提案書です。

 書類を読んだだけでは全体の姿がさっぱり把握できず、口頭での説明に頼るしかないというのでは、そもそも提案書を作る意味がなくなってしまうでしょう。分かりやすい提案書にするためには、まずはわかりやすい目次作りが大切。ここでは提案書の目次に並べる一般的な項目とその流れ、さらに小見出しの意味について話していきます。

目次の項目と流れ

 提案の種類、内容によって目次の項目は変化してきますが、一般的な項目と流れは以下の通りです。なお、括弧内はここでの説明のための補足ですので、目次に表記するべきものではありません。

1. テーマ(提案内容を簡潔に要約)
2. 提案理由(どうしてこの提案をするのか。その必要性、提案者の熱意をアピール)
3. 提案の背景(提案するにいたった背景の説明。現状分析などの裏づけ)
4. 期待される効果(提案が実現されたときの効果や利益など)
5. 提案内容(提案の具体的説明、実現イメージ、必要になる要素など)
6. スケジュール(開始から完了までの日程、工程表)
7. 結語(提案の有用性を再びアピール)
8. 別添資料一覧

小見出しの意味

 分かりやすい提案書にするためには、それぞれの項目の本文に小見出しをつけることが不可欠です。小見出しの立て方によって、提案書のグレードが決まると言ってもいいでしょう。ところが、目次に関しては、「本文で立ててあるのだから」と、それらの小見出しを省略する人が少なくありません。それではわかりやすい提案書とはいえませんし、行き届いた目次にはならないでしょう。

 省略しないで、目次にも小見出しを表記するべきでしょう。そうすることによって、先方は、目次に目を通しただけで、提案書の全体像と、およそどういう内容のことが書かれているかを把握できるわけです。学術書を読む場合、目次にくわしく小見出しが立てられていると、読みやすくなるもの。

 例えば、「提案の背景」なら「現状分析/社会情勢/将来の展望」、「提案内容」なら「コンセプト/データ/必要となる経費、人材、システム/実現イメージ」についての小見出しを立て、それを目次にもそのまま表記します。目次を見ただけで、提案の全体像とおよその内容を把握してもらうことができれば成功です。


 提案書を作成するとき、どうしても本文にばかり労力を傾注し、目次はおざなりにされがち。しかし、目次はいわば提案書の「顔」。顔をいいかげんに作ったのでは、優れた提案書にはなりません。最初に目次を作成し、本文を仕上げたあとでもう一度、目次を推敲することをおすすめします。

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