会社の会議に臨むとき、ある提案をしようと考え、事前に準備することがあります。それとは別に、実際に会議に参加して議論に加わる中で、他の人の発言に刺激されるなどして、新しいアイデアを思いつくということもあるでしょう。こうしたアイデアが話の流れから誕生することが、会議の大きなメリットでもあるのです。
では、会社の会議中に思いついたアイデアは、どのように提案すると有効なのか。提案を他の参加者が受け入れやすくするためにはどうしたらいいのか。思いつきだけに終わらせないための提案のポイントについて説明します。
思いついてもすぐには発言しない
頭にアイデアが浮かんだとき、まず気をつけなくてはならないのは、すぐには発言しないことです。意見の開陳ならそれで構いません。むしろ頭に浮かんだことをリアルタイムでどんどん発言していった方が、より生き生きした会議になるでしょう。
しかし、提案は単なる意見とは違います。発言するからには、ある程度の論理性、説得力がなければなりません。その論理を頭の中で組み立てる時間が、提案のためにはどうしても必要なのです。
提案内容とそのポイントをメモしながらまとめておく
思いついたアイデアについて、その内容やアピールポイントを頭の中でまとめてみましょう。メモを取っておくと、まとめやすいはず。そのアイデアにはどんな特徴があるのか。それを実現することによって、会社にどんなメリットがあるのか。実現するための難易度はどれくらいか。あるいはどんなデメリットが予想されるのか、などなど。思いつくままにメモしていきます。単語のメモでかまいません。そして、論理的に話せるべきポイントが2つ以上できたら、そのときが提案のタイミングです。
タイミングを逸しない
せっかく思いついたアイデアでも、提案のタイミングを逸してしまったのではなんにもなりません。会議はどんどん先へ進んでいきます。完全に異なる議題に移っているのに、前の議題に関する提案をするのでは、いかにも遅すぎます。
先ほど「話すべきポイントが2つ以上できたら」と言ったのは、そのためです。論理的に完璧な裏づけができていなくても、アイデアのポイントが2つあれば、十分内容のある説明はできるはず。あとは、発言しながら論理的な肉付けをしていけばいいでしょう。
説得力を持たせることができ、しかもタイミングを逸しない方法が、「2つのポイントを考えた段階での提案」ということです。3つあれば、さらに有効です。しかし、会社の会議は生き物。その中で有効な提案をするためには、より早いタイミングが大事なのです。
もし2つのポイントを決めるのに時間がかかり、タイミングを逸してしまったら、会議の最後に発言するといいでしょう。他の議題の時に場違いな提案をするよりは無理がありません。提案した後で時間切れになった場合は、「今の提案は、次回の会議に」ということになると思います。せっかく思いついたアイデアですから、自分の中で「ボツ」にしないことが何より大切と言えるでしょう。
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