マーケティングとは一言でいえば、企業にとって商品やサービスを顧客や見込み客に対していかにアプローチして購入してもらうかのプロセス全体の総称のことを指します。
またマーケティングとは需要側と供給側の相互の作用が大きく関係しています。まず商品を売ろうとする立場の人たちが消費者や顧客のニーズを研究したり分析したりして魅力的な商品を作って送りだします。それと同時にもともとあったニーズやウォンツをピタリと当てる、もしくはそれに限りなく違い商品作りをするというだけでなく、その商品やサービスを通じて顧客や消費者にニーズを醸成することもマーケティングの一貫なのです。
そこで注目されるマーケティングの一つの手法に口コミがあります。ここでは、マーケティングに口コミがいかに有効であるかについて述べて行きます。
口コミはなぜ大切か
インターネットが普及しオンラインショッピングが広まるとともに、口コミサイトや口コミ欄の重要性が高まってきました。価格コムや楽天、アマゾンなどではその傾向が顕著で購入者にレビューや口コミを書いてもらうことで、他の潜在的購入者の信頼を勝ち取ることができています。
なぜなら、メーカーやショップのアピール文だけでは納得がいかず実際にそれを購入して使用したユーザーのお墨付きがあれば、力強い後押しとなるからです。口コミとは、企業ではなくユーザーによるユーザーのためのマーケティングともいえます。
バイラルマーケティング
このような口コミを利用して恣意的にユーザーや顧客の間で広まっていくシステムを構築しようとしたのがバイラルマーケティングです。バイラルマーケティングとは、メールやSNS、ショッピングサイトのWEBサービスなどを通じて自己増殖的に評判やポジティブコメントを広めていくというマーケティング手法です。
行き過ぎた口コミ手法は逆効果
バイラルマーケティングに代表される口コミ手法は低コストで効果が期待できる反面、行き過ぎたアプローチとして恣意的に口コミを広めようとすると負の側面に直面することもあります。
無作為に自己増殖的に膨張していく広告は消費者にとってスパムと捉えられ、逆に信頼性を落とすことになりネガティブコメントが増えていくというリスクもあるのです。また企業側がユーザーを装い掲示板や口コミサイトに評価したりすることも逆効果になります。
マーケティングで注目されているこの口コミが効果的な手法であることは間違いありません。しかしこれはユーザーによる自発的な口コミであることがなにより効果的であり、下手に恣意的にそれを操作しようとするとかえって企業の評判を落とすという逆の効果になってしまうこともあるので、より慎重な検討が必要になります。
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