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企画ミーティングを有効なものにする「進め方」として知っておきたい3つの手法

Shingo Hirono

2014/04/11(最終更新日:2014/04/11)


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by ~MVI~ (warped)
 企画の分野ではミーティングが非常に重要な作業となりますが、ミーティングの進め方ひとつで得られる成果は大きく異なります。成功したミーティングでは活発な意見交換が行われ有意義な結論が導き出されますが、失敗したミーティングでは参加者の積極的な発言は行われず新しい意見が出されることもなくなってしまうでしょう。では、ミーティングの進め方にはどのような形があるのでしょうか。今回は、企画ミーティングの進め方について解説します。

1. 否定的な意見を言わないミーティング

 出される企画やアイデアに対して参加者が否定的なことを言わない、というルールを設定するミーティングの進め方です。否定的な意見を言わないミーティングの一番のメリットは、参加者が臆することなく発言することができるので、より活発な意見提案が実現する点でしょう。

 提案される意見にはいいものもあれば悪いものもあるのが当然です。通常であればミーティングを進める中で取捨選択を行っていくのですが、悪い提案に対して否定的な意見を参加者が浴びせてしまうと、意見を発信したものは気遅れしてしまい、他の有用な意見まで控えてしまう可能性があります。

 否定的な意見を言わないミーティングを開催すれば、内容の出来不出来はともかくとして、多くの提案を活発に発信するミーティングが実現します。質の高い提案を集めるために、あえて質の低い提案を認める方法です。

2. 課題設定型ミーティング

 ミーティング前に課題を設定しておくことで、参加者全員に一定水準の貢献を求めるミーティング方法です。このやり方でミーティングを開催した場合、誰も提案しないという最悪の事態は避けることができるでしょう。課題を適切に設定することができれば、参加者の提案づくりの目安にもなり、より質の高い提案を引き出すことが可能になります。

 ただし、課題が難しい物や過大なものであった場合、参加者どうして提案や意見がかぶってしまうことがあります。これを多くの人が考える平凡な案とみるか、賛同者の多い案とみるかは意見の分かれるところです。

 また、課題をクリアすることばかりに熱心で、内容が伴っていない提案が集まってしまう可能性もあります。ミーティングのレベルを維持するためには、質と量の両面から課題を設定しなくてはいけません。

3. 熟成型ミーティング

 一つのアイデアに対して様々な意見を集めることで、アイデアを魅力的なものに熟成させていくことを目的としたミーティングスタイルです。このミーティングはすでに目的やコンセプトの設定が終わった後に開催すると効果的。

 同じアイデアでもでも、視点や考え方が変わればアプローチの仕方も実現方法も異なります。参加者の多用な見方を取り入れることで様々な角度から分析することが可能になり、多様な意見を集めることが可能になるでしょう。


 どのミーティングスタイルがいいのかは、ミーティングの目的によって異なります。多くの意見がほしいのか、質の高い提案を求めるのか、全く異なる意見が出れば成功なのか、ミーティングで何を求めるのかによって進め方を選択しなければいけません。

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