マーケティングで大切な要素の一つが価格戦略です。サービスの質が良くなくても価格が安ければ需給が一致した客を一手に集めることができます。ここでは安さに特化した企業の事例を紹介し、そのためになされた工夫を紹介します。
低価格を徹底したサイゼリヤ
大手イタリア料理チェーン店であるサイゼリアは、低価格でのサービス提供を徹底して成功を収めています。殆どのメニューが500円以下で、ドリンクバーやミラノ風ドリアdけでなく低価格なワインなども提供しています。しかし、なぜこのような価格でサービスを提供できているのでしょうか?それは、価格を下げるためにあらゆるコストを押さえているからです。
例えば、人件費の削減がそれにあたります。人件費を削減するために、セントラルキッチンで味や鮮度等を均一に保ち、店舗での作業を極力簡略にしています。店舗で調理をする必要が無いので少人数でもすぐにサービスを提供出来、注文も滞る事がありません。作業工程が少ないため、教育も簡単に済むというメリットも有ります。また、同時に人材を少なくするという事は人件費の削減にもつながります。このように無駄なコストの削減を徹底することで低価格でのサービス提供に成功しているのです。
時間短縮に徹底したQBハウス
QBハウスはヘアカット専門店で、シャンプーやブロー、パーマやカラーリング等を省く事で価格スピードとを重視したことで成功しています。10分という他店にはないカット時間で、忙しい人達の人気を集めています。このカット時間の短縮のためにも、様々な工夫をしています。
例えば、店内には電話がありません。そのため、予約は受け付けていけませんが散髪中に電話がかかってきてしまいカットの時間が遅れるという事が無くなります。また、両替も受け付けていません。このように、QBハウスでは予め顧客の期待値を下げる事で、来店するお客様が理想を求めすぎない環境作りを目指しています。ただ髪を切るだけの環境を提供することで、低価格やスピードで他店に対し競争に打ち勝っているのです。
これらの企業はローコストでサービスを提供することで、リピーターを増やす事に成功しています。低価格でのマーケティングを考える際には、ある程度の満足感を失ってもとにかく安くするにはどうするかを考えるのかが大切です。
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