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消費者の心を掴む広告を作るために知っておきたい「企画」の考え方

Shingo Hirono

2014/04/08(最終更新日:2014/04/08)


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by North Charleston
 ビジネスの様々な場面に関わってくるのが「企画」という考え方。全ての業務において企画は重要な役割を担いますが、中でも企画が重要な意味を持つ業務が広告です。充実した企画がなければ、効果的な広告を行うことは不可能。言い換えれば企画が優れたものであれば広告も必然的に優れたものになるということでもあります。今回は、消費者の心を掴む広告を作るために知っておきたい「企画」の考え方を紹介します。

何を伝える広告か

 その広告で何を伝えたいのかをはっきりとさせるのが企画の役割です。商品の性能なのか、価格なのか、デザインなのか、発売日なのか等、伝えたい内容によって適切な広告戦略は変わります。何を伝えたいのかという部分は、消費者の心を掴む広告の核となる部分です。消費者に対し訴求力の強い広告は、伝えたい部分をしっかりと伝えることで受け取り手の心を掴みます。

 企画ではまず商品の伝えるべき部分を探り出し、魅力やセールスポイントをはっきりさせる作業が必要になります。それがはっきりとすれば企画の第一弾階は成功といえるでしょう。何を伝えたいのかをはっきりとさせずに広告を展開しても、受け取り手の心に響くような効果は期待できません。

誰に伝える広告か

 企画では広告のターゲットとなる顧客を想定し、想定した顧客に最適になるであろう広告戦略を取らなくてはいけません。そのために重要になるのがコンセプトです。企画でコンセプトがはっきりと明示されていれば、商品のターゲットになる顧客の想定が可能になるでしょう。男性向けか女性向けか、老人向けか若者向けか、ターゲットを想定するためには誰に届けるために作られた商品なのかというコンセプトをはっきりさせておくことが求められます。

 誰に伝える広告なのかをはっきりさせておくと、取るべき広告戦略が明らかになります。若者向けに広告を展開するのであればインターネットやスマートフォン、若者向け雑誌の広告などが媒体として適切になりますし、高年齢層向けの広告であればテレビ・ラジオ広告、新聞の折り込みチラシなど、高年齢層が日常的に接するメディアを使って広告を展開すれば、消費者の心を掴む広告が実現するのです。

何が得られる広告か

 これからの時代の広告は、単に商品の魅力を伝えるだけでは消費者の心を掴む広告とはなりえません。その商品を使用することでどんな効果が生まれどのような体験ができるのか、という新しい価値観の提供ができて初めて消費者の心を掴む広告になります。

 これからの商品は単なる消費財ではなく、企業と消費者が同じ体験を共有するためのものでなくてはいけません。ブランドや世界観といったものも新たな価値観の一種であり、商品そのものの能力を超えた体験を提供するための一手法です。消費者の心を掴む広告を作るのであれば、商品を使用した後の感動や驚きを伝えることを目指しましょう。


 消費者の心を掴む広告とは、企業の利益だけでなく消費者の利益も同時に実現するような広告です。広告は利益を目的に行われるビジネス手法の一つですが、企業からの消費者に向けたメッセージでもあります。

 自分たちの提示する商品に素晴らしい価値があることを示し、体験を共有することで得られるであろう感動を示すことができる企画が、消費者の心を掴む広告を実現するのではないでしょうか。

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