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メンタルケアのために仕事を休むことの有用性と「休み方」のポイント

Shingo Hirono

2014/04/08(最終更新日:2014/04/08)


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by University of Salford
 「仕事でまったくストレスを感じない」という人はほとんどいないでしょう。多かれ少なかれ、誰もが仕事や職場の人間関係でストレスを感じ、それを溜め込んでいると思います。そのままにしておけばストレスは溜まる一方。どこかで上手にメンタルケアをして、ストレスを軽減、解消しなければなりません。

 メンタルのケアの1つに「仕事を休む」という方法があります。仕事を休むことがメンタル面に与える効果は何か。また、どういう休み方をすれば、有効なケアができるのかについて、注意点も交えながら話していきます。

仕事の時間、仕事の空間から距離を置く

 精神的にいっぱいいっぱいになっていると感じたときは、そのストレスを生んでいる仕事から離れることが、何よりのメンタルケアになります。仕事の場に居続けているかぎり、ストレスは軽減できません。仕事の時間、仕事の空間から距離を置くことによって、気持ちをリセット。自分を見つめ直して、新しいスタートを切ることができる。これが、仕事を休むことによって得られる効果であり、メンタルケアとしての有用性です。

できれば日常からも距離を置く

 休みをどう過ごすかによっても、効果の現れ方がちがってきます。好きな趣味に没頭するというのも、もちろん良いでしょう。親しい友人と楽しい時間を過ごすのも有効です。しかし、一番おすすめしたいのは、そうした日常からも距離をおく方法。

 車の好きな人なら、あてのない一人ドライブをしてみてはどうでしょうか。目的を持たず、とりあえず高速道路に乗ってみる。気まぐれにサービスエリアに立ち寄ったり、適当なインターで降りて、知らない町を走ってみるのです。普段はそんなことはしないでしょうが、普段しないことだからこそ、意味があるのです。仕事から離れても日常の中にとどまっているかぎり、メンタルケアの効果は薄れてしまいます。

 車に乗らない人なら、電車でもバスでも良いので、普段乗らない交通機関を利用して、行ったことのない場所を訪れ、気ままな散歩をしてみてはどうでしょうか。完全に日常から離れることができます。

休み方の注意点

 あくまでもメンタルケアのために仕事を休むのですから、休んだことそのものが新たなストレスを生んでしまっては意味がありません。ですから、無断欠勤は厳禁。何か適当な理由を考えて、休みを取るようにしましょう。事前に有給休暇を取ることができれば、それがベストです。心おきなく休日をすごすことが、何より大切。

 また休んでいるときも、つい仕事のことを考えてしまうということがあるでしょう。その時は、無理に「仕事のことは忘れよう」と思わないことです。そうした思考に囚われることなく、とにかく行動する。そして「自分は今、仕事の時間、仕事の空間から遠く離れたところにいる」と認識すること。そうすれば、仕事を完全に忘れることはできなくても、心が囚われることはなくなるでしょう。


 上手に仕事を休み、上手に休日を過ごすことによって、効果的なメンタルケアができます。仕事でストレスが溜まっているという人は、参考にしてみて下さい。

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