新企画を提案する時には企画書を作成することになりますが、企画書の作成で重要なポイントが予算です。予算の内企画書は現実的な裏付けを欠くことになり、プレゼンテーションの効果も一時資料としても価値の低いものになってしまいます。
企画を進めていくうえで予算は切り離せない重要な問題です。正しい予算の記載方法を知って、より良い企画書づくりに役立てましょう。今回は、企画書の書き方として知っておきたい「予算」を記載する際の注意点を紹介します。
1. 予算は明確に
予算総額が記載されているだけでは、説得力や具体性に欠けてしまいます。予算を記載する時はいくつかの項目を設定し、項目ごとのどの程度の予算が設定されているのかが一目でわかるように記載しておきましょう。項目を設定することで予算の内訳が掴みやすくなり、より強い具体性をもって予算案を示すことが可能になります。項目ごとに記載することで予算を重点配分する部門を示すこともできるため、この企画案でどんな部分に力を入れているのか、ということをを伝えるメッセージにもなるでしょう。
詳しく記載しようとするあまりに項目を細かく設定してしまうと、かえって全体のイメージが掴みづらくなってしまいます。詳しい予算編成については別の機会に回し、企画書の段階では全体の予算配分をつかむ程度の記載にとどめておきましょう。
2. 予算の根拠を示す
なぜその予算が必要なのか、という根拠を示すことができなければ説得力は生まれません。予算を記載する時は金額とともにその金額が導き出された理由を記載し、予算の根拠を示しておきましょう。
例えば「イベント開催費」という項目は予算の目的を伝えることはできますが、やや具体性に欠ける記載です。この場合は副次項目を設け「会場使用料」「設営費」「人件費」等を記載し、イベント開催予算がどのような内訳になっているのかがわかるようにしておきましょう。
予算の根拠を示すことで説得力が増すだけでなく、足りない部分や削れる部分を見直すことも可能になります。企画書は単なる提案の道具ではなく、企画そのものを検討する際の大事な資料になるので、第三者が検討する時に分かりやすいような記載を心がけてください。
3. 予算の効果を示す
予算は単なる経費では無く、様々な効果生み出すための投資という側面も持っています。予算の記載と同時にその予算が生み出す投資効果を記載すれば、予算の意味や目的、果たすべき役割をより強く伝えることが可能になります。
予算の効果は必ずしも企画書に必須の項目ではありませんが、予算の投資効果を上手に記載することができれば企画書の信頼性が増し、企画案が採用される確率も高まります。出資者にとって最も知りたいことは予算を使うことによって得られる効果ですので、出資者の心理を突いた企画書を作成するためには、予算の投資効果を記載するのが最も適切な方法になります。
企画書は単なる希望や願望ではなく、具体的な実現可能性を持った提案でなければいけません。予算の記載は企画書に現実的な説得力を与えます。予算案を考えることは企画全体の枠組みを考えることでもあるので、企画書には必ず予算の項目を設け、読む人が理解しやすいように記載してください。
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