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企業の商品企画・開発が行う仕事と求められている3つの役割

Shingo Hirono

2014/04/08(最終更新日:2014/04/08)


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by tec_estromberg
 商品企画・開発はビジネスにおける重要な項目です。どのような企業でも商品企画・開発は行われますが、商品企画・開発が正しく行われていない企業は、それ以上の成長や発展は望めません。

 言い換えれば商品企画・開発が市場と産業の成熟であり、一つの分野の発展が終わったということになります。企業における商品企画・開発は利益のために重要な役割を担いますが、果たすべき役割はそれだけにとどまりません。今回は、商品企画・開発が行う仕事と求められている役割を紹介します。

1. 商品企画・開発で消費者のニーズをキャッチする

 企業が商品企画・開発を行う場合、その仕事は消費者のニーズを的確にキャッチすることが重要になります。ニーズを的確にキャッチした商品を商品企画・開発することで競争優位性を持った商品が生まれ、市場競争を有利に進めることが可能になるのです。

 また、商品企画・開発の成功は価格競争とは違った価値を商品に与えることでもあります。高い付加価値を持った商品を企画・開発することができれば、高い価格を設定しても消費者は性能を判断して購入してくれるため、値引き合戦などの価格競争に巻き込まれずに、独自のスタンスでビジネスを行うことが可能になるでしょう。

2. 商品企画・開発で新しい価値観を提示する

 商品企画・開発は消費者のニーズにこたえた商品を生み出すことを目的としていますが、時として商品企画・開発が新しい価値観を提示することもあります。消費者のニーズというのは常に現在の延長線上にあり、今までには考えられないようなことに対してはニーズそのものが生まれません。企業が画期的な商品企画・開発を実現することで消費者にニーズの存在を気づかせ、新たな市場を開拓することができます。

 ウォークマンの成功は「外で音楽を聴く」という全く新しい価値観の提供に成功した結果です。それまでにはなかったニーズの掘り起こしに成功したことで、大きな利益と同時に全く新しい価値観の提示に成功しています。

3. 商品企画・開発は社会をより良いものにする

 ニーズにこたえた商品企画・開発を行うということは、消費者の幸福を増大する行為です。企業が商品企画・開発を通じて社会とかかわっていくことで社会全体の幸福が増し、未来がより良いものになっていきます。環境負荷が低い製品の商品企画・開発はその最たる例です。効率が良くて環境負荷が低い製品の商品企画・開発が実現すれば、企業が利益を上げることで社会貢献をすることになり、単純な利益を超えてもっと大きな形で社会に関わっていくことが可能になります。


 商品企画・開発とは企業の成長そのものであり、未来に向けて歩んでいく姿勢でもあります。商品企画・開発事態は利益を目的として行われるものですが、それだけでは価値のある商品企画・開発とは言えません。

 企業の利益と同時に顧客や消費者の利益、社会全体の利益のことまで考えて初めて商品企画・開発は成功します。商品企画・開発を行う時は目先の利益ばかりにとらわれず、全体を見据え広い視野と長期的な展望を参考にすることが重要になるのではないでしょうか。

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