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マーケティング戦略として「限定商品」を出すことで得られる効果とメリット

Shingo Hirono

2014/04/08(最終更新日:2014/04/08)


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by telmo32
 世の中には、限定商品と呼ばれるものが多数あります。地域限定、期間限定、会員限定などです。このような限定商品は、消費者を引き付けるものとしてマーケティング効果をもたらすと言われています。では、限定商品で得られるマーケティングのメリットとはどのようなものでしょうか。

1. 限定商品が生む効果

 限定商品は一般には希少価値があり、品質がよいものが多いことから、次のような効果を生み出すとされています。

スノッブ効果

 希少性のあるものが欲しいと思うことです。自分だけが持っていると思うことで、満足が高まる効果のことです。まさに限定商品がねらう効果そのものです。

ヴェブレン効果

 高級なものに価値を見出し、欲しいと思うことです。人よりも高価なものを持っているという満足で高まる効果のことです。限定商品にそれまでにない付加価値をつけ、価格が上がると効果が高まります。

バンドワゴン効果

 売れている商品が欲しいと思うことです。売れ筋を買うことで安心し、満足する効果のことです。限定商品に人気が出ると、この効果が高まります。

2. 限定商品を出すことによるマーケティングのメリット

 限定商品を出すことは、マーケティングを行う際、以下のようなメリットを引き出します。

アピールがしやすい

 限定商品はこれまでにない要素を持っていることから、その要素をアピールしやすいという効果があります。

話題になりやすい

 限定商品は、その場でしか買えない、その時しか買えないという、決まった人しか買えないなどという、「誰でもいつでもどこでも買える」商品とは性質のまったく異なったものです。よって、特にその希少性が高いほど、話題を呼ぶこととなります。

マーケティングを陳腐化しない

 限定商品は、次々と出していくことで常に新鮮な情報を消費者に提供できるため、マーケティングが陳腐化しないという効果があります。


 限定商品は、様々な観点から消費者を引き付けられるというメリットがあります。しかし、いくら限定商品でも商品そのものに魅力がなければ、消費者に振り向いてもらうことはできません。

 また、あまり限定商品を出しすぎるのも、開発費や設備投資が過剰に必要になったり、消費者の「慣れ」を引き起こし、逆効果となる可能性もあります。適度なタイミングで、消費者の渇望している限定商品を探求し続けなければならないと言えるでしょう。

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