マーケティングに限らず、企業経営全体でも、個人の仕事でも、あるいはプライベートでも、行動によってある一定の成果を上げるためには、ゴールを設定するでしょう。そしてそのゴールには、計測可能なものもあれば計測できない、あるいは永遠に届かないというものもあります。しかしどんなゴールであれ、ゴールに行くまでの方法を考え、その方法がより効率的になるように日々を積み重ねます。ここでは、企業がマーケティングのゴール設定を行う重要性について考えてみます。
1. マーケティングのゴール設定の意味
マーケティングやプロモーションなどというと、何となくかっこいいというイメージがあり、興味を持つ方も多いと思います。そして、企画本部で複雑な理論を駆使しながら戦略を立てるというように、頭を使った仕事であるという風に考えられているでしょう。確かにその大部分は正しいと言えます。マーケティングはあらゆるメディアや流通、実際の店舗などを使って行われ、各方面に大きな影響を与えています。
しかし、マーケティングのゴール設定の意味はまさにここにあります。もしもマーケティングの部署や担当者が、ゴール設定を曖昧にしたまま自分が思うマーケティングをそのまま行えば、それはシーズだけに囚われたマーケティングになっているかもしれません。企業として目指すべき方向性や、営業で行われている現在のセールス状況、開発や生産現場の状況、関係会社の状況、そして消費者を勘案しない、頭でっかちのマーケティングになる可能性があるのです。
よくありがちなのは、営業現場や工場などとマーケティング部署が連携不足となり、お互いの不満が高まるという状況。これではマーケティングを行っても、効果は半減するでしょう。マーケティング活動は企業全体の総意として行われるべきもの。だからこそ、ゴール設定が大切なのです。
2. 消費者にマッチしたゴール設定を
マーケティングのゴール設定は、経営層を初めとした企業全体のコンセンサスとして行われる必要があります。よってそのゴールは、部署横断的な会議やプロジェクトなど、様々な立場の参加者からなる会議や組織で決められなければなりません。さらにそのゴールは、最も消費者に寄り添ったものでなければならないのです。
消費者理解を進めたうえで、どのようなターゲットに対してどのようなマーケティングを行うかがゴール設定できなければ、具体的なマーケティング戦略を立てられません。マーケティングのゴール設定には、企業と企業、そして企業と消費者を近づけるという大事な意味があるのです。
以上、企業がマーケティングを行う際の「ゴール設定」の重要性について述べてきました。独りよがりのマーケティングになってしまわぬよう、きちんとゴール設定を行ってからマーケティングを行うことが、より高い効果を生み出すために必要なのではないでしょうか。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう