マーケティングやイノベーションに興味がある人も多いのではないでしょうか。
現代経営学の発明家「ドラッカー」は、マーケティングとイノベーションを理解すれば、ビジネスを思いのままにできると考えています。
本記事では、ドラッカーのマーケティングやイノベーションについて詳しくご紹介します。
- ドラッカーのいう「マーケティング」とは
- ドラッカーのいう「イノベーション」とは
- 「マーケティング」と「イノベーション」の関係性
ドラッカーのいう「マーケティング」とは
まずは、ドラッカーのいう「マーケティング」についてご紹介します。
マーケティングとは、商品やサービスが顧客に流れて行く市場の活動のことを指し、特に生産者から消費者に対する流れのことをいいます。ドラッカーによると、マーケティングとは、「市場戦略」とも言い換えられるようです。
つまりマーケティングの意味は、ごく簡潔に言うと「何もしなくても売れる方法を考える」ことです。直接セールスマンが消費者に商品を売り込まなくても、消費者に買ってもらう仕組みや方法を考えるのがマーケティングです。
何もしなくても自動的に売れるようにするために、企業は製品の品質を高めたり、価格を安くしたり、様々な方法で宣伝活動を行ったりすることが、マーケティング活動にあたります。
ドラッカーのいう「イノベーション」とは
次は、ドラッカーのいう「イノベーション」についてご紹介します。
イノベーションとは、現状に変化を加えることで新しい考え方を新たに導入することをいいます。ドラッカーによると、イノベーションは、「革新」や「刷新」とも言い換えらるようです。
具体的には、企業における新製品の開発や新生産方法の導入、新販路の開拓や新資源の開発などが挙げられます。
例えば携帯電話は、当初は個人一人ひとりが電話を持つとは考えられていませんでした。そしてその当時は、ほとんどの人が今のようにスマホを持ち歩くとは思ってもいなかったのです。
それが今では一人一台持つことが常識となり、これまでの固定電話を凌駕しています。電話に「持ち運べる」という新しい経済価値をつけて携帯電話を開発したこと、これがイノベーションです。
「マーケティング」と「イノベーション」の関係性
では、「マーケティング」と「イノベーション」にはどのような関係があるのでしょうか。
マーケティングの手法を考える場合には、まず、顧客の欲求を考え出すことから始めます。「自分達は何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を買いたいのか」を意識するということです。そして、その手法のひとつにイノベーションがあります。
イノベーションでは、現状を顧客のために改革するために、新たな物を導入していくことです。 価格を引き下げたり、新商品を創造したりと顧客に対し、必要なものに合わせて行くことでマーケティングがなり立ちます。
以上が、マーケティングとイノベーションの関係です。イノベーションは、意識的、体系的に引き起こさなければなりません。そのために、変化する環境をチャンスと捉えたり、どのような分野でどのようなイノベーションがいつまでに必要であるかを明らかにしたりする必要があります。
では、マーケティングとイノベーションの違いはどこにあるでしょうか。それは一言でいうと、「そこに商品があるかどうか」です。商品がないときはイノベーションによって商品を作り、商品があるときはマーケティングによって売れる仕組みを作ります。
マーケティングにはある程度のセオリーがあり、フレームワークを使って考られます。しかしイノベーションにはセオリーはありません。「消費者に必要とされると確信した製品を新たに作り出す」ところが、イノベーションの難しいところなのです。
難しいイノベーションを成し遂げると、イノベーションを巻き起こした企業は注目され、経済的価値の創造により、大きな利益をあげられます。そのため、企業にはイノベーションによる「商品開発」と、マーケティングによる「売れる仕組み作り」を行うことが必要不可欠だといわれています。
もっとドラッカーから学ぶには書籍がおすすめ
- マーケティングとは、「何もしなくても売れる方法を考える」こと
- イノベーションとは、現状に変化を加えることで新しい考え方を新たに導入すること
- イノベーションは、マーケティングの手法のひとつ
本記事では、ドラッカーのマーケティングやイノベーションについて詳しくご紹介しました。
イノベーションを行うことによって、素晴らしい商品やアイデアを世に発信できたとしても、マーケティングを行わないとたくさんの人の手に商品が行き渡ることはありません。また、マーケティングだけを頑張っても、需要のない商品は売れません。そのため、イノベーションもマーケティングも両方大切に行う必要があることを覚えておきましょう。
ドラッカーのマーケティングやイノベーションをもっと知りたいと思った人もいるのではないでしょうか。ドラッカーに興味がある人は、ぜひドラッカーの書籍を読むことをおすすめします。
【関連記事】
PDCAを効率よく回すための「セグメント分析」と「ブリコラージュ」
社会人になると、PDCAサイクルを効率良くまわす必要性について、先輩や上司に伝えられたことがある人も多いのではないでしょうか。 必要性はわかっていても、効率よくまわす方法がわからないという...
これからの働き方を考える:「働き方の選択」「新しい働く環境」を提供する国内企業の取り組み事例
今や、働き方を自由に選べる社会になりました。自由な働き方を求めて、独立や、海外に行くことを考慮に入れている人もいるのではないでしょうか。 しかし、近年では国内企業でも働き方の選択肢が増...
かつてのAppleを救った「イノベーション事例」3選:『How to Kill a unicorn』
by EmreAyar 過去のイノベーションに興味がある人もいるのではないでしょうか。過去のイノベーションを知ることで、自分の経験になり、革命的な成功を起こせるようになる可能性...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう