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顧客としてアーリーアダプターを取り込むためのマーケティング手法

Kazuhiko Tanabe

2014/04/16(最終更新日:2014/04/16)


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by MikeBehnken
 アーリーアダプターとは、新製品やサービスなどが登場したときに、それを早い段階で購入したり、採用する人のことを指します。米国の社会学者であるエベレット・M・ロジャーズ氏が『Diffusion of Innovations』の中で、初めてその概念を表したことで知られるようになりました。新製品やサービスを普及させる段階において、アーリーアダプターの存在は非常に重要であるとされています。では、アーリーアダプターを増やすためのマーケティング手法とは一体どのようなものなのでしょうか。

アーリーアダプターの特徴と重要性

 アーリーアダプターは、新製品やサービスの登場時に、イノベーターに次いで採用する初期採用者です。トレンドに鋭敏であり、自ら情報収集を行って、購入・採用の判断をします。市場を構成する顧客層をイノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティー、レイトマジョリティー、ラガードと5つに分けた時、全体の13.5%をアーリーアダプターは占めており、オピニオン・リーダーとして製品やサービスの評価形成において消費者にたいして大きな影響力を持つのです。

具体的なマーケティング手法

 それでは、具体的にはどのようなマーケティング手法を施すことによってアーリーアダプターを取り込むのでしょうか。それは、他社製品との差別化のための強いメッセージを伝えるマーケティングを実行することです。より多くの人々にメッセージを伝えるためにTVCMなどといった大量に広告を投下する、最大公約数にアプローチするようなマーケティング手法とは少し違ってきます。

 上記の手法が有効な理由は、アーリーアダプターはトレンドに鋭敏で、他の人が持っていないことに価値観を抱いている層だからです。例えば、一眼レフカメラをアーリーアダプターに届ける場合においては、ミラーレス一眼カメラと比較し、画像サイズや感度、レンズの明るさなどとった性能情報が優れている点を訴求したほうが有効です。


 企業の新規事業開発で新製品・サービスをアーリーアダプターにたいしてマーケティングを行うときに、以上のことを意識してみてください。

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