最近はやりのマーケティング用語に「O2O」という言葉があります。O2Oはインターネットがメジャーになった最近のマーケティングにおいて重要な言葉の一つです。O2Oの意味と、O2Oを使ったマーケティングについて解説します。
O2Oは「オンライン・ツー・オフライン」の略
O2Oとは「オンライン・ツー・オフライン(Online to Offline)」の略です。他にも、「O to O」「On 2 Off」と略される場合があります。読み方は「オー・ツー・オー」。意味は直訳で「オンラインからオフラインへ」。オンラインで起こした活動や施策がオフライン状態の行動に影響を及ぼすことです。主にEコーマス(電子商取引)の分野から出てきた言葉で、2010年ごろから使われています。
ネットのサービスが現実の購買活動に影響
O2Oの具体的なマーケティング手法の例を挙げてみます。一番分かりやすいのは、ホットペッパーなどのオンラインで見つけたクーポンを持ってオフラインのお店でサービスを受ける状況です。O2Oを活発にさせたのは、ソーシャルネットワーク(FacebookやTwitter)とスマートフォンなどのオンラインにすぐにつながる携帯端末の普及にあるといえます。オンラインにつながる場所が制限されなくなったために、オンラインで得た情報を、すぐにオフラインで使うといった消費者の購買行動が一般的になりつつあります。
また、その影響はオンラインからオフラインという一方通行ではなく、オフラインからオンラインへも影響を及ぼしています。例えば、実店舗で実際の商品を手に取ってみてから、スマートフォンなどでオンラインにある同じ商品と価格を比べるといったことがあげられます。
オンラインとオフラインのつながりはさらに親密に
O2Oを使ったマーケティングとは、どのようなものでしょうか。例えば、お店のHPでのクーポンの掲載、アフィリエイトなどのネット広告、メールマガジンの発行などによって、消費者に実店舗へ足を運ばせ購入意欲を促進させることです。また企業のFacebookを使った情報拡散も、同じような効果を狙ったものといえます。
O2Oは、さらに進むとO2O2Oというオンライン→オフライン→オンライン→オフラインに戻るといったようなスパイラルも生み出しているようです。スマートフォンの普及により、オンラインとオフラインの垣根はどんどん低くなっています。片方だけでなく両方でマーケティングを行うことで、相乗的な効果が挙げられるのがO2O時代のマーケティングなのです。
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