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マーケティングリサーチにおけるグループインタビューによって得られるメリット

Takeshi Sugiuchi

2014/04/07(最終更新日:2014/04/07)


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by odysseygate
 マーケティングリサーチの手法の1つに、グループインタビューがあります。グループインタビューとは、設定した会場に調査対象者を集めて自社で開発中の製品を実際に試してもらいながら、自由に意見交換をしてもらうという方法です。

 他のアンケートやモニター調査などと比べて、マーケティングにおけるグループインタビューの優れたところをご紹介します。

本音を把握しやすい

 グループインタビューの最大のメリットは、消費者の本音を把握しやすいということです。アンケートやモニター調査でも質問項目についての意見を知ることはできますが、決まった質問への答えしか聞けない上にその正当性はあまり高くありません。

 その点、グループインタビューでは自由な意見を直接聞くことができます。悪い感想も含めて、さまざまな情報を手に入れることができるのです。消費者の本音は言葉からだけ得られるものではありません。同じ感想を口にする場合でも、その語調や表情、ちょっとしたしぐさや態度などから、より精度の高い情報を得るとができるのがグループインタビューのメリットなのです。

相乗効果で多くの情報を手に入れることができる

 グループインタビューの特徴は、複数の人に同時に意見交換をしてもらえることです。1対1のインタビューやアンケートだと、どうしても皮相的な感想にとどまってしまいがちでしょう。

 それを複数で自由に意見交換してもらうことによって話が活性化し、より多くの情報を短時間で集約できるのです。会話が進むうちに、同じ人が最初に口にしていた感想からしだいにその内容が変化していくということもあるでしょう。1人の人からも多くの情報を得ることが出来るのがグループインタビューの大きな効果です。

思いがけないアイディアが得られる

 もう1つの効果は、想定外なアイディアが得られるというものです。自社の商品やサービスについて何の責任も持たない調査対象者たちが自由に意見交換をするのですから、話は時に横道にそれ、プロではとても思いつかないような発想を口にする人も出てくるでしょう。
 
 一見、商品と派直接関係のなさそうなピント外れの意見や発想が、新たな商品開発のためのアイディアになることも少なくありません。プロが会議室でどれだけ時間をかけて話し合ってもそうした発想は生まれません。無責任な素人だからこそそれが可能なのです。

 グループインタビューの効果には以上のようなものがあります。ただ、実施する際の準備や事前の説明、インタビューの進め方によって得られる効果の質と量はかなり違ってきます。より効果的なグループインタビューを行うためにはどのような設営の仕方がいいのかをあらかじめじっくり考えてください。

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