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目標には具体性が大事!3つのシーンから考える目標の定量化の仕方

Takeshi Sugiuchi

2014/04/05(最終更新日:2014/04/05)


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by nattu
 目標を達成するためには、具体的にやるべきことを洗い出し、その中で細かい目標を設定する必要があります。細かい目標を設定するときのポイントが、目標を定量化させるということです。ここでは定量化させることができる目標にはどのようなものがあるか紹介します。

直接的な作業目標はグループ単位で定量化させる

 直接的な作業をする製造の部門では定量的な目標を設定するのは最も簡単です。生産設備の稼働率40%向上、歩留り95%に増加、故障停止50%減少等のように生産の効率を上げることで、生産量のネックが解消して生産が上がります。

 担当者が活動計画を立てますが、この際のポイントは、個人では難しいのでグループ単位で対策を考えることです。例えば、Aエリアの稼働率を20%向上するというように効率の悪い設備エリアの稼働率向上対策を考えて、そこから個人が達成するべき目標を設定します。

人材育成で長期的な成果を出す

 人事課であれば、人の育成と適正人員、世代交代問題対応などがありますが、どれをとっても結果としては工場の運営に関わるものです。人事課の目標は、免許の取得率2倍、人員5人削減、新人3人増員して各職場に1人ずつ配置などのように定量化します。例えば、免許取得率2倍であれば、教育担当に当たっている人がA課は3人、B課は5人の免許取得として、勉強会、講習等の年間計画、月間計画を立てます。間接部門の目標と生産量とは直接結び付きませんが、人的能力の向上により生産活動が効率良くできることになり、結果として生産量向上ととらえます。

備品のコストを減らす

 機械の定期修繕時間の20%減少、保全人員1人減少して計画に配置転換して効率を上げる、購入費用を30%削減、という風に考えればの備品管理においても目標を定量化させることができます。担当者が活動計画を立てる場合、例えば購入費用30%削減では購入仕様の見直しや見積り査定の厳正化等を計画すれば、予算に対しての発注額が具体的な削減実績となります。購入費用や修繕費の削減ができれば無駄な支出がなくなり会社の利益につながります。


 いかがでしょうか。目標の定量化というと少し難しそうですが、様々な部署、部門で具体的な目標設定は可能です。大きな目標を考えてから身近なところまで目標を落とし込むという過程はどの場合でも共通です。定量化された目標を決めて、一歩一歩進みづづけられる組織を目指しましょう。

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