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覚えておきたいマーケティング用語!「STP」の意味

Takeshi Sugiuchi

2014/04/06(最終更新日:2014/04/06)


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by Bert Kaufmann
 マーケティング用語の中でも頻繁に使われるのがSTPという言葉です。マーケティングに少しでも触れたことがあるならどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。マーケティングの基礎となるSTPについて解説します。

STPの意味とは

 マーケティングにおける「STP」とは「セグメンテーション(Segmentation)」「ターゲティング(Targeting)」「ポジショニング(Positioning)」の3つの頭文字をとった名称です。STPは効果的に市場を開拓するためのマーケティング手法として用いられるもので、自社が誰に対してどのような価値を提供するのかを明確にするための指標になります。

STPのそれぞれの意味

 では、STPのそれぞれの段階を順を追って紹介します。

セグメンテーション

 最初のセグメンテーションでは、マーケティングの対象を一定の市場の一部に絞り込むためにさまざまな角度から市場調査し、ユーザー層や購買層がどんな人なのかを明らかにします。そのために、この段階では「人口動態変数(Demographic Variables)」「地理的変数(Geographic Variables)」「心理的変数(Psychographic Variables)」「行動変数(Behavioral Variables)」といった変数がよく利用されています。

ターゲティング

 次に、ターゲティングの段階ではセグメントの段階で決まったユーザー層の中からどのような人をターゲットにするのか明確にします。セグメントの段階で顧客を年齢や地域という観点で考えることを決めたらその中で具体的に何歳くらい、どこに住んでいる人を狙っていくのかを決めるのがターゲティングです。

ポジショニング

 最後の段階のポジショニングは、ターゲット層から見たとき自社はどのような位置にあるのかを明らかにするものです。同じようなサービスを提供している他社と比較して、自社はターゲットのどの部分において強みを持っているのかを確認します。消費者から見て、自社は他社と比べてどのようなターゲット層に強いのかが分かれば、そのターゲットに対して集中的な販売戦略をとることができます。


 いかがでしょうか。セグメントでどのように顧客を分析するのかを決め、ターゲティングで具体的なターゲット層を決定し、ポジショニングで同業他社との強みを確認するのがSTPです。STPを明確にすればどのようなマーケティングを打ち出すことが有効なのか分かりやすくなります。これからマーケティングを学ぶ人は必ず覚えておくべき言葉でしょう。

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