マネージャーの一番の役割を挙げるとすると、組織ビジョンと目標を掲げ、メンバーを奮い立たせて、その目標を達成に繋げることです。マネージャー職というのは、企業によって若干の違いはありますが、外資系企業などでは部長職と同等で様々な権限が与えられています。その責任も大きい分、任されている業務領域も多岐にわたり、果たすべき役割も大きいのです。そんなマネージャーが目標を掲げる際にはどんな点に注意していけば良いのでしょうか。
1. KPIの設定
KPIとはキー・パフォーマンス・インジケーターの頭文字であり、目標達成する為の中間的な重要指標を意味しています。そのKPIをどう捉えて設定するかによってマネージャーの資質が問われ、それによって組織のモチベーションも左右されるのです。
KPIの設定の際に気をつけるべきことは、経営トップの意見をそのまま現場にブレイクダウンするだけで、現場で起こっていることや、営業マンはどんなモチベーションをもって仕事に取り組んでいるかという現状を無視しないということです。こうした状況の中で立てた目標(KPI)は現場の意見とは乖離して、部下からの共感を得られません。
2. 目標設定に関するメンバーとのコミュニケーション
また、目標となっている、その目標の根拠とは何なのでしょうか。マネージャーが経営幹部と話し合って立てた目標には背景やその経緯等のロジックもあります。純粋にトップダウンの目標をマネージャーがそのまま組織メンバーに伝えているのであれば、まずそこを改める必要性があります。
マネージャーには組織を有機的に成長させていく意味でも経営層と話をして、適正な目標を決めていくことが求められるのです。そうした話し合いを通じて設定された目標であれば、組織メンバーにも十分な説明がつきますし、理解が得られたメンバーは当然モチベーションを持って職務に従事するでしょう。
そして、目標というのはマイルストーンを置きながらKPI設定を行うことが重要です。 設定しただけで評価の存在しない目標は一切の効果をもたらさないことを十分肝に銘じましょう。
以上、マネージャー職がチーム内で目標を掲げるときの注意点を述べてきました。目標設定する上で常に丁寧なコミュニケーションが必要なことも忘れず、メンバーがきちんとした評価を得られるような目標を掲げていきましょう。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう