朝礼の目的は会社によって様々です。ある企業は社員のモチベーションや士気を高める目的で行い、一方ある企業では全社の目標や、進捗共有といった目的で日々取り組んでいます。
また、朝礼の進行役を管理者・マネージャーが行うケースもあれば、新人社員が行うケース、あるいは持ち回りで各社員が進行役を務め、アジェンダも各社員が自由に決めているケースもあるでしょう。今回は、特に初めて管理者になった人が、朝礼で部下にどんなことを話せば、組織が活性化していくか解説していきます。
1. 会社の経営方針やビジョン共有
朝礼の場のまず1つ目の目的としては、タイムリーな内容を発信・共有する場です。朝の貴重で限られた時間の為、会議ベースの話は極力避け、マネージャーやリーダーなど組織の責任者からの発信を中心に行います。話す内容としては、会社が今目指している方向とそれに対しての現状と課題は必須事項。と言うのも、企業の社長などトップとの距離や時間が限られている一般社員にとって、経営や企業ビジョンはある意味遠い存在です。
しかし、これらは企業の根幹に関わり働く人間の士気にも繋がる重要なことです。だからこそ、管理者であるマネージャーは、トップの意向や現状をタイムリーにそして丁寧に発信していく必要があります。加えて、発信時に注意したいことは「何か質問はあるか」という一言を忘れないことと「個別にも別途質問を受け付ける」という一言を述べること。一般社員たちは、一方的に聞き入れるため、その場ではなかなか熟慮できません。朝礼など時間も発言も限られた場では、そうした点も配慮しながらのコミュニケーションも必要です。
2. 組織内で頑張っている人間を称える
朝礼の2つ目の目的として、社員のやる気を引き出す、「モチベーションアップの機会」があります。マネージャーやリーダーから見て、今頑張っている社員、例えば他部署から褒められた、お客様から褒められた、などの社員がいれば、朝礼など大勢の場でそれを称えることは、モチベーションアップの方法としても有効です。
表彰や報奨金がある・なしに関わらず、社員にとって、「マネージャーやリーダーが自分のことを見てくれている、褒めてくれる」こと自体が喜ばしく、やる気アップにも繋がります。朝礼にあまり時間が割けないとしても、何かの前フリとして簡潔に述べる、また週に一回だけコンテンツに取り入れるなどしてみましょう。
褒める文化に慣れていない会社では、何だか照れくさいとマネージャーも社員も最初感じることはありますが、想像以上に社員には笑顔が溢れ、次第に組織も活性化していきます。また、朝礼で業績の厳しい話や社員を引き締める話をすることも大事。しかし、その日一日のスタートでもあり、気持ちよく仕事をはじめるきっかけとなる朝礼は、プラスの話も効果的に取り入れることが有効と言えるでしょう。
以上、マネージャーやリーダーなど組織の責任者が朝礼で話すべき内容について説明してきました。朝の貴重な時間を有効活用し、社員のモチベーションを高めていけるようにしましょう。
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