朝礼は店舗などでの店員のモチベーションアップ、生産現場での品質管理や業務改善、会社の理念などの再確認など、様々な目的で行われています。最近では、一時期はマンネリ化などにより一旦廃止されたものが再度取り入れられる、ということも起きているようです。
日本では、朝礼は決して無駄ではないという意識を持つ企業が多く存在します。ここでは、朝礼で実践したい、基本的なやり方について考えてみたいと思います。
1. その職場にあった朝礼にする
例えば飲食店やスーパーなど、笑顔や元気が求められる職場の場合、その職場にいる社員に求められることは、やはり元気や活発さです。不特定多数の人と接する接客業では、お客様にいかに気持ちよく来店してもらうかが勝負になるでしょう。このような場合は、一人一人がその日の抱負を述べるような、「盛り上がる」朝礼が適していると言えます。
これに対して、正確性や品質が求められる物作りの現場などでは、いかにミスをしないかという方策が必要となります。そのような場合は、日々起きている問題の情報共有やその改善案などを話し合える朝礼がよいでしょう。
朝礼というと、何となく「やり方が決まっている」というように思われますが、実際はそのやり方や考え方に決まりはなく、職場が活性化し、業務意識の高まるものであればよいのです。まずはその職場で必要な意識や作業などを整理し、その中で朝礼に取り入れるべきものは何かを検討し、採用してみるとよいでしょう。
2. 定型と非定型を両方取り入れる
朝礼というと、つい定型的なものになりがち。限られた時間で必要なことを盛り込まなければならず、かつ、会社の規律を守る側面があることを考えると、それは当然かもしれません。しかし、そうすると、今度はやはり「マンネリ」という壁が立ちはだかることになります。
よって、その両面をサポートするために、「定型の中に非定型を取り込む」という考え方で朝礼の組み立てを考えるというのはいかがでしょうか。例えば、週に一度は「朝礼」ではなく、ある課題に対して意見を述べあう「モーニングディスカッション」の日にしたり、マネージャーが何らかの基準に対して優秀な成績を出した社員を表彰し、皆で祝ってあげるなどです。課題や基準は事前に決めていてもいいし、逆に決めていなくても意外性があって面白いかもしれません。
朝礼は、日本の風土や考え方に即したものだとも言われています。意義のある朝礼を行い、社員の士気やモチベーションを高めていきましょう。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう