HOMEビジネス 朝礼に全員が参加できるような工夫 —— 「褒める朝礼」と「気軽に周りと話す朝礼」

朝礼に全員が参加できるような工夫 —— 「褒める朝礼」と「気軽に周りと話す朝礼」

Shingo Hirono

2014/04/08(最終更新日:2014/04/08)


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by stevendepolo
 メールやグループウェア、社内SNSといった連絡ツールが一般化した現在でも、朝礼はほとんどの会社で行われていることでしょう。しかし、残念なことに朝礼は自分の順番が回ってきた日にだけ発言する「何となくやるもの」として儀式化し、意味があると考えている人は10%にも満たないと言われています。では、全員が参加できるような朝礼にするには、どのような工夫をすればよいでしょうか。

1. 「褒める」朝礼にする

 朝礼は、部署やチームなど、皆が顔を合わせて行うもの。そして、皆が集まる中で自分が褒められて、嫌な人はいないと思います。まずはマネージャーが誰かを「褒める」ということをしてみてはいかがでしょう。ネタは何でもよいのです。もちろん業務で褒められるべきことがあれば、それを褒めてあげましょう。

 しかし、日々必ず業務上で褒めるネタがあるわけではないかもしれません。そんなときは業務外のことでもよいのではないでしょうか。「Aさんが廊下に落ちているごみを拾っていた」、「来客があったときにBさんが自分からお茶を出してくれた」など、名前を出して褒めてあげるのです。

 褒めるという行為は、決して業務意欲を削ぐものではありません。社員に発破をかける朝礼もよいですが、そんな中で一日一度褒められる機会があると、社員の朝礼への参加意欲も増すのではないでしょうか。

2. 周囲だけで話をする機会を設ける

 朝礼で全員の前で話をするということに抵抗を感じる社員も多いはず。そしてそんな社員は、自分の順番が来たから仕方なくネタを考え、話をするという「やらされ感」を持っているでしょう。そういった時には、全員の前ではなく、話をしやすい人だけで話をするというやり方もあるのではないでしょうか。

 例えば、社内や同業他社などで起きた問題や課題などについて、もし自分たちならどう対処するか、ということを周囲の人たちの間で話し、今後に備えてもらう、これなら全員の前で話す必要はありません。

 また、問題や課題の共有にもなりますし、社員同士がその場で話すことで印象にも残ります。そして、それを必ずしも発表しなくとも、何らかの意識づけにはなるはずです。また、やる気のある社員であれば、その情報を今後の業務にも活かすことができるでしょう。


 朝礼の一番の問題は、社員の間に「意味がない」という意識があり、その意識が本来意味のあることにさえもフィルターをかけてしまうということ。そのフィルターを取るためにも、「褒める朝礼」、「気軽に周りと話す朝礼」を実践してみてはいかがでしょうか。

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