「転職をしたからには、新しい会社で出世したい」と思っている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、転職で出世するために気をつけたいことや、転職先でのスタートダッシュの切り方についてご紹介します。
新しい環境で成功したい人は、ぜひ参考にしてください。
- 転職者、第二新卒は出世できないって本当?
- 転職先で出世するために気をつけたい3つのポイント
- 転職先で出世するためにはスタートダッシュが肝心
転職者、第二新卒は出世できないって本当?
「転職者や第二新卒は出世しにくい」「新卒入社が出世に有利」という噂を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。転職だと出世できないのか不安な人もいらっしゃるでしょう。
以下では、転職者、第二新卒の出世に関われる事情をご紹介します。
新卒入社の社員を優遇するケースがないとはいえない
「出世はスキル次第でできるはず」「能力があれば出世できる」と、能力だけで評価されて、出世が決まると思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、会社の出世事情はその会社によって様々です。
自社愛が強い社員を出世させたい会社もあれば、能力が高い社員を出世させたい会社もあります。
そのため、会社によっては、新卒入社の社員を優遇するケースがないとはいえません。
新卒入社の社員を出世させる理由としては、すでに会社の雰囲気を知っている、会社の方針や仕事がわかっていることなどがあります。
もちろん、新卒入社をしたからといって愛社精神があるわけでもなければ、必ず出世に有利になるわけでもありませんが、まったく関係ないわけではないことは覚えておくといいでしょう。
会社の風土や、スキルによって様々
会社によって昇進制度は変わってくるので、転職をする際は会社の昇進制度に注目する必要があります。
例えば、年功序列制の会社の場合、昇進に関する評価基準に勤務年数が含まれているケースもあります。転職者が年功序列制を重んじる会社に入ってしまうと、スムーズに出世できる可能性は低くなるでしょう。
そのため、昇進を目的として転勤したいのならば、職能資格制や内部昇進制を採用している会社がおすすめです。
職能資格制は、自分の業務をこなす力によって昇進が決まる制度です。自分の能力に自身がある人は、昇進しやすい環境であるといえるでしょう。
また、内部昇進制は業績と会社への貢献度などを総合的に判断して昇進を決める制度です。職能資格制と年功序列制のいいところをとったような制度です。
会社の昇進制度についてさらに詳しく知りたい人は、「【3つの事例を紹介】日本企業における代表的な「昇進制度」の特徴」を参考にしてください。 昇進制度にはさまざまな種類があることをご存じでしょうか。「昇進」と一括りに考えると、昇進制度の種類にまで目を向けることはないかもしれませんが、種類や仕組みについて知っておくことで昇進しやすくなる...【3つの事例を紹介】日本企業における代表的な「昇進制度」の特徴
出世できるか否かは自分の能力だけではなく、会社の制度や風土にもよります。自分が出世しやすい風土を持つ会社を選ぶことが大切でしょう。
転職先で出世するために気をつけたい3つのポイント
転職先で出世をするためには、会社の風土がとても大切だと説明しました。
以下では、転職先で出世するために気をつけたい3つのポイントをご紹介します。
これから転職を検討している場合は、転職先で出世をするためにも、3つのポイントを事前に確認しておきましょう。
1.中途採用人数が多い企業か確認する
転職先で出世するために気をつけたい1つ目のポイントは、中途採用人数が多い企業か確認することです。
新卒入社が多く中途採用がほとんどいない会社の場合は、中途採用者が出世をする可能性が少なくなることも。会社はリスクを負うことを避けるため、「今まであまり中途採用者から出世した人はいないはず」「新卒から長くいる人のほうが会社のことを知っている」と思い込み出世できない可能性があるからです。
中途採用者が多い会社の場合は、新卒入社、中途採用で待遇が大きく変わることは少ないでしょう。
2.中途採用から役員になっているケースがあるのか確認する
転職先で出世するために気をつけたい2つ目のポイントは、中途採用から役員になっているケースがあるのか確認することです。
大企業や中小企業では、役員の経歴を見れるところもあるのではないでしょうか。
社長や役職を持っている人が中途採用の人材の場合は、中途採用からでも出世できる可能性は高いです。中途採用者では会社愛が足りない、会社の傾向がわかってないなどの偏見で見ることなく、自分と同じ中途採用者という立場から評価してくれる可能性が高いからです。
また、中途採用でも役員になっているという前例があることは、出世できる可能性を見いだせる安心材料になるのではないでしょうか。
転職先の会社で出世できるか不安な人は、自分の入りたい会社の役員の経歴を調べてみてはいかがでしょうか。
もし、調べても情報がない場合は、直接人事に確認することもおすすめです。
3.人事評価基準を確認する
転職先で出世するために気をつけたい3つ目のポイントは、人事評価基準を確認することです。
どんなに優れたスキルを持っていても、会社が年功序列制度を重んじていると出世をすることは難しくなります。また、実務スキル以外の優れた能力があっても、実務スキルを重んじる会社の場合は出世が難しくなることも。
このように、自分にあった環境を選ばないと、出世へのスピードに影響します。そのため、会社の人事評価基準を確認することはとても大切です。
人事評価基準に沿った成果を表し、出世できるようになりましょう。
転職先で出世するためにはスタートダッシュが肝心
転職先で出世するためにはスタートダッシュが肝心です。
なぜなら、一度「あの人は仕事ができない」というイメージが付いてしまうと払拭することは難しいからです。
以下では、転職先で出世するための勢いのいいスタートダッシュの仕方をご紹介します。
まずは人間関係を把握する
どのような職場でも、良好な人間関係は大きな問題です。
転職者がいち早く職場に溶け込むためには、人間関係をなるべく早く把握し、ふさわしい振る舞いをする必要があるでしょう。人間関係がつかめれば出世につながる人物も把握でき、自分の売り込み先がしっかりと認識できます。
どれだけ仕事で成果を出しても、上手にアピールできなければ出世には繋がりません。人間関係を把握してアピール先を調べておけば、仕事の成果を上手にアピールして自分を売り込むことが可能になるのです。
また、人間関係の把握は、トラブルの回避にも役立ちます。職場の人間とトラブルを起こすような人物は、出世することは不可能です。普段の言動や振る舞いにも注意して、トラブルを起こすことなく上手に付き合っていきましょう。
信頼されるために丁寧なコミュニケーションを取る
新卒入社社員が転職社員よりも信頼を得やすい理由は、他の社員と長い時間を過ごしているからです。
過ごしている時間がながければ長いほどその人の癖や考え方などが知ることができ、信頼されやすくなります。例えば「この案件は難しいけれど、最後までやりきる○○君ならできるだろう」のように信頼があることで難しい仕事を振ってもらいやすくなることも。
転職者の場合は、過ごしてきた時間が少ないので、まだそのような信頼関係は築けていません。出世するためにも難しい仕事を任されたり、周りの人望を集めたりしたいのなら、丁寧にコミュニケーションを取り、信頼を集めることは大切になります。
転職をしてスタートダッシュをするためには、相手がどのような印象を受け取るのかを考え、いつもより丁寧に周りの人とコミュニケーションをとることをおすすめします。
求められているものを把握し、期待に答える
転職先の職場では転職者に対して仕事上の期待を抱いているものです。
上司や同僚の期待に応えることで仕事の能力をアピールすることに繋がり、頼りがいのある人物という評価が得られます。
「期待されている分、超えるべきハードルは高くなりそうだ」と不安に思う人もいるでしょう。しかし、期待に応えることで得られる評価も同様に高くなるため、周囲の期待に応えるような仕事ができれば出世への糸口が掴めるでしょう。
自分の能力を超えた期待に対しても、ただ断るのではなく、別の解決策を提案したり、一緒に解決策を探したりするなどうまく対処することをおすすめします。
新鮮な視点があるうちに提案をする
企業側が転職者に求めるのは、これまでにはなかったものの見方や考え方です。
新しい風を職場に吹き込むのは、転職者の大切な仕事です。客観的な立場から職場を見れば、改善すべき点や工夫の余地がある箇所を見つけ出すことができ、それに対する改善提案を行うことが可能になります。積極的に改善提案を提出すれば、業務管理や改善能力の高い人物という評価が得られるだけでなく、管理職にふさわしい人物と認識されれば出世に繋がっていくでしょう。
ただ、やみくもに提案すればよいというものではなく、簡単に改善できて効果が高い点ほど改善提案の価値は高まります。どんな職場でも完璧に職務が遂行されているということはありません。何かしら改善の余地は見つかるはずなので、新しい職場での仕事の進め方に問題点はないかをチェックしてください。
ビジネスの場では信頼第一
- 出世を目指すなら評価基準を確認する
- 中途採用人数が多く、中途採用から役員になっているケースがある会社は転職者でも出世できる可能性が高い
- 人間関係を把握しコミュニケーションを大切にしながら自分を売り込む
本記事では、転職先で出世をする方法についてご紹介しました。
転職先の企業では出世しにくいという噂を聞いて転職するか悩んでしまった人もいるのではないでしょうか。転職者が増えている今、単に「新卒入社だから」と優遇されることは減っています。
また、会社によって、昇進制度や環境、人事評価基準は様々です。出世をしたいのなら、自分にあった評価基準の企業を見つけることが大切です。
本記事を参考に、自分にあった環境を見つけ出し、やりがいを持って仕事ができる会社を見つけてみてはいかがでしょうか。
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