従業員の士気と団結を高めるために朝礼を行う企業は少なくありません。団結力と仲間意識を高めるために有効な朝礼ですが、朝礼で何か話をするときは注意が必要です。従業員と一口に言っても色々な人がいます。軽い気持ちで話した内容が聞いた人を大きく傷つけてしまう可能性もあるのです。
朝礼に参加している人数が限られているからといって油断してはいけません。朝礼で何か発言する時は、ルールに従って発言する必要があります。今回は、朝礼をするときの発言のルールを紹介していきましょう。
1. 誰かを貶めるような発言はしない
発言で誰かを貶めるような発言をすると、反感や不信を招いてしまいかねません。たとえ悪意なく発言したことであっても、聞き手側が不快感を抱くような内容であればその時点でアウトです。
特に何かを褒めようと話をする場合、比較対象を貶めることで対象を褒めるような話し方をしてしまう人がいますが、そのような話し方をしてしまうと、褒めたことよりも貶めた話の方が印象に残ってしまいます。 せっかく良い内容を話しているのに聞く人に不快感を与えてしまっては大きな問題です。発言する時は自分の話す内容が誰かを貶めるようなものでないか注意をしながら発言してください。
2. 発言内容に責任を持つ
朝礼で発言した内容は、どのようなことであっても発言者が責任を持たなくてはいけません。根拠の曖昧な話や出所のはっきりしない話をしてしまうと、無責任な噂話をしているのと同じことになってしまいます。
全ての発言に裏付けを取る必要ありませんが、だからといっていい加減な発言をすることは避けるべきです。少なくとも話の出所を説明できるように準備をしておかないと、発言の正確性を疑われたときの根拠を示すことができません。どこで聞いた話なのか、誰から聞いた話なのかといったような話のソースが確認できるものだけを話すようにしましょう。
3. 長話はしない
朝礼のスピーチは短ければ短いほど喜ばれます。発言を短くまとめることは、単に従業員に対するサービスとしてではなく、発言に対する興味を持続させなければいけないという理由があるからです。長々と話をしてしまうと、どこが話の中心なのかを掴むことができずに途中で飽きてしまうでしょう。
長く話すよりも短くまとめることの方が難しいのですが、発言を効果的なものにするためにはあまり長い発言を慎むべきです。発言を短くまとめるコツは、結論最初に提示すること。結論から話して補足を展開するような発言構成を用意しておけば、聞く人の興味を途切れさせず、より効果的に発言内を伝えることが可能になります。
朝礼で発言するときのコツは、聞く側の立場に立って想像して見ることです。自分がその話を聞いた場合はどのように感じるのか、そのことさえ覚えておけば発言で失敗することはありません。
他人を傷つけず短くまとめたスピーチを責任ある態度で発表する、これこそが朝礼で発言する際のルール。どれも簡単に見える項目ばかりですが、大切なことばかりです。ルールは重要なものですが、決して守ることが難しいものではありません。話し手の都合を押し付けずにうまく関わっていくことが、朝礼で発言する際に重要な意味を持つのではないでしょうか。
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